通 番 |
書 名 | 書 影 |
著 者 | 発 行 | 備 考 | |
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121 | 女子高校生 | クリアリイ | 再版 |
S36.01.30 S39.09.30 |
翻訳権所有 | |
122 | 雪の白樺 | マントリー | S36.02.28 | |||
123 | スカイラインの果て | 画 | 赤松光夫 | 探書中 | S36.02.28 | akimoto・ミステリー |
124 | わが心の青空 | ボルトン | S36.03.15 | |||
125 | 私は愛する | 白黒 | 八木義徳 | S36.03.30 | ||
126 | 若い仲間 | 画 | 川上宗薫 | S36.04.15 | ||
127 | 女生徒・男生徒 | 小泉 譲 | 再版 |
S36.04.30 S40.06.10 |
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128 | ジュニア舞踏会 | サマーズ | S36.05.15 | |||
129 | 友 情 | ☆ | 横島さくら子 | 再版 |
S36.05.30 S37.02.28 |
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130 | 若いいのち | 画 | 浜野健三郎 | S36.06.15 | ||
131 | 姉の恋人 | コールマン | S36.06.30 | |||
132 | ほのかな愛の物語 | 鬼生田貞雄 | 探書中 | |||
133 | 姉 と 妹 | ジャーディン | ||||
134 | いとしい恋人たち | A.エマリイ 中村能三/訳 |
S36.08.25 | |||
135 | 三等高校生 | 画 | 赤松光夫 | S36.09.10 | 秋元文庫 B4 秋元文庫 E133 S57東宝映画化 |
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136 | 十七才の季節 | 谷 真介 | 探書中 | S36.09.25 | ||
137 | 命みじかし | 上田平雄 | 探書中 | S36.10.10 | ||
138 | 緑のグループ | 川上宗薫 | S36.10.25 | |||
139 | 双児の同級生 | ジャーディン | 再版 |
S36.11.10 S37.11.10 |
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140 | 鬼 っ 子 | 白黒 | コールマン | S36.11.25 | ||
141 | 受験交響楽 | 画 | 幻 余次郎 | S36.12.10 | ||
142 | 若草の頃 | K.ティム | S36.12.25 | |||
143 | 秀才と鈍才 | 赤松光夫 | S37.01.10 | |||
144 | ただいま在学中 | 川上宗薫 | 再版 |
S37.01.25 S39.10.05 |
秋元文庫 B57 | |
145 | ある上級生 | クレイグ | S37.02.25 | |||
146 | 鈍才グループ | ☆ | 赤松光夫 | 再版 |
S37.02.25 S38.12.25 |
秋元文庫 B48 |
147 | にきび時代 | 宮内寒弥 | S37.03.10 | |||
148 | ぼくは一浪 | 入江徳郎 | 探書中 再版 |
S37.03.25 S39.08.15 |
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149 | 先生・先輩・後輩 | 川上宗薫 | S37.04.10 | |||
150 | うるさい女生徒 | 梶野豊三 | S37.04.25 | |||
151 | おせっかい屋さん | 中村八朗 | S37.05.10 | |||
152 | ペンフレンド | マッカウン | S37.05.30 | 翻訳権所有 | ||
153 | 高校旅行団 | A.エマリイ | 探書中 | |||
154 | 虹子と啓介の交換日記 | 白黒 | 玉井美知子 | S37.06.25 | S38日活映画化 ノンフィクション |
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155 | ああ愉快 | 川上宗薫 | S37.07.10 | |||
156 | 私の名はジャガイモ | ☆ | 羽生敦子 | S37.07.25 | 秋元文庫 B54 改題「集合!カンニング仲間」 |
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157 | 男生徒無用 | A.エマリイ 中村凪子/訳 |
S37.08.10 | 翻訳権所有 | ||
158 | アルバイト高校生 | C.モース | 再版 |
S37.08.25 S38.09.15 |
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159 | 彼はドライプ狂 | G.フェルセン 山本恭子/訳 |
S37.09.10 | |||
160 | 晴れたり曇ったり | 谷 真介 | S37.09.25 |
『女子高校生』について | 一覧へ戻る |
「ああくやしい、もう会ってやるものか!」デイトをすっぽかされるたびに、ジェーンはそう決心するのですが、翌日にこにこしている彼に会うと、きのうの怒りもどこかにすっとんでしまいます……郵便屋の次女でみえっぱりの十五才の少女の気持ちを描いたほんとうに面白い小説。 |
『雪の白樺』について | 一覧へ戻る |
美人であるばかりに宿命ともいうべき悲運にまきこまれていく母。 少年と鹿との愛の交流。 「仔鹿物語」以上の大作といわれている傑作 |
『スカイラインの果て』について | 一覧へ戻る |
心中しようと残雪の白根山頂に登っていく大学生と女子高校生。雪の中からむっくり起き上がった死体のような男。 長編山岳推理小説 書影はインターネットから入手しました。 |
『わが心の青空』について | 一覧へ戻る |
これはクリスティという十六才のアメリカの女子高校生の自叙伝です。彼女はこの本の中に、いじらしい、そしてほほえましい告白をつづりました。彼女はひとり娘で美しいせいかデイトの相手はいくらでもいるし、また生意気なところもあります。とはいえ、まずまず純真でかわいい少女といえましょう。夏休みのある日のこと、彼女の家に一人の青年がたずねてきました。父の大学の後輩で、新進の流行作家です。独身でハンサム、女性に親切ときているからたまりません。クリスティの初恋を描いた傑作。 |
『私は愛する』について | 一覧へ戻る |
野口史郎は、北海道から単身上京し、今はおじの家から通学している。彼は親友の黒沢仁に、自分の恋人はモナ・リザだと告白して笑われた。史郎は、モナ・リザに似た美しい女子高校生、小沢泰子に好意をよせていたのだ。しかし彼は、初春の日の荒川土手で、彼女に偶然出会っただけで、その名前さえ知っていないのだった…。 いつかぼくにも恋人がくるだろう、夕焼け雲を見ながら史郎はまだ見ぬ人に思いをはせた! 美しき初恋の物語。 高校二年生の野口史郎と黒沢仁は、ともに地方から東京の高校に転校してきたためか気の合う親しい仲である。ある春の日の夕まぐれ、ふたりは恋人のことを語り合ったそのとき史郎は、自分の恋人はモナ・リザだと告白して黒沢に笑われた。 北海道から単身上京し、おじの家から通学している史郎にとって、下宿生活は自由で楽しい。が、わが家に思いをはせ、感傷にひたることもしばしばある。そして三つ年下の妹章子(あきこ)を思う。彼女は幼いときから脊椎カリエスのためベットに寝たままであり、世の汚れを知らぬ美しい少女だ。史郎は妹を心から愛しており、彼のまぶたの裏から妹の姿が離れたことはない。だが最近章子のほかに、もうひとりの別の女が加わったのだ。それがモナ・リザであった。いや実は、モナ・リザによく似た美しい少女であった。史郎は、初春の日の荒川土手で、その少女とはじめて出会った。 |
『若い仲間』について | 一覧へ戻る |
そぼくでおとなしい林田太郎、ひょうきんで世話ずきな田中良介、思慮ぶかい手塚富次、と三人三様のかれらをしょうして人々はだんだらトリオという。 農家のむすこ太郎、医者のむすこ富次、サラリーマンのむすこ良介。彼らはともに友隣高校に通っている。 太郎は自転車で通学しているが、毎朝合う小野敏子と仲がいいとうわさをたてられて困っている。 盲腸で入院した小野敏子を見舞にいった太郎は、そのお礼としてニール・セダカを聞きにいこうとさそわれる。 太郎は大いにとまどう。 それというのも、近所の藤田とみと、ナイターを見にゆこうと約束していたからだ。 美しい二人のガールフレンドにさそわれて両手に花。 太郎は苦肉の策をこうじることになる。 |
『女生徒・男生徒』について | 一覧へ戻る |
東京近郊を舞台に団地の高校生と地元の高校生の沈黙の対立やほのぼのとした初恋を描いた現代高校生活の一断面 中河和緒(かずお)は中河家の三人目の娘である。美人ではない。高校三年生で背が高く、スラックスにジャンパーが似合い、体格もいい。立居ふるまいは粗暴で、男の子のようである。とはいえ、これは本人の責任だけではない。両親が男の子がほしいと思っていたときに生まれたのが彼女だったので、男の子のように育ててしまったのである。名前も和男とつけるつもりだったが、やむをえず和緒としたわけだ。中河家が福吉村の虹ヶ丘団地に引越してきたのは彼女が高校二年の時であった。彼女は地元初雁市の三芳野高校に転校した。初雁市は古い城下町で、萬時ノンビリしていて保守的なところであるが、都会育ちの彼女にはかえってミリキがあった。妹のマツコも村の中学に転校した。 |
『ジュニア舞踏会』について | 一覧へ戻る |
ロド君は、映画館主の次男で高校三年生。秀才の兄貴と美人でおませの妹の間にはさまれて影のうすい存在でした。その上ドモリで内気、好きな女の子もいるにはいるのですが、赤くなるばかりで口もきけません。その彼が、クラス委員にさせられてしまったのですから大変です。その上、女性の委員は、学校随一の活動家のロウェイ嬢です。恐るべき強敵にかこまれたロド君は、ただふるえあがるばかりでした。例年行われる「ジュニア舞踏会」の日は刻々と近づいてきます。委員のロド君はいかにたち回ったでしょうか? |
『若いいのち』について | 一覧へ戻る |
堀田修治、梶原作太、槇美也子の三人は、S高校の三年生。四月に千葉から転校してきた小森節子は二年生。それぞれ親友だが、金持ちのお嬢さんである美也子は進学コースに入っていた。修治は、家業の酒屋を手伝いながら就職コースに入っていたが、二学期から宿願の進学コースのB組にかわった。二学期に入って十日ばかりたったある日、修治にとってはじめての模試があった。国語の問題の中に「強い信念と強い土性骨のみがあらゆる障害を乗り越えてゆく原動力になる」とあったのをよみ、修治は苦笑い、自分の痛いところをつかれたような気がしたのだ……。進学と就職、高校生の政治活動などにも鋭いメスを加えた高校小説。 夏休みのことだった。堀田修治と梶原作太は房総半島一周の旅行計画を立てた。汽車とバスで南房総をまわり、それから九十九里浜を徒歩旅行して銚子へ出る。行程二日、費用は学割を利用して千円というが、旅行案内と首っぴきしてたてた梶原のプランであったが、ふしぎなことにそのプランには、宿泊費というものが含まれていなかった。それを修治が指摘すると梶原は、待ってましたとばかり、天の一角を指していった。 「空の鳥を見よ。播かず、刈らず、倉に収めず、しかるに汝らの天の父は、これを養いたもう。アーメン」 つまり、なるようになるさというわけで、梶原にしては大出来なセリフだった。 ワンダー・フォーゲルやヒッチ・ハイクなどを思いうかべて愉快になった修治は、8月15日の商店休日を利用して決行することにした。こうすれば、店の配達も一日休めばよいからだった。 その日、修治たちが、両国、千葉経由で内房の館山に着いたのは、午前11時少し前だった。そこからバスに乗り換えて、房総半島最南端の野島燈台を訪ねた。 よく晴れた暑い日で富士山がびっくりするくらい大きく見えた。燈台の下にひろがる太平洋は、黒潮というのだろうか、紺青の海が果てしもなくつづいていた。二人はそこで弁当をたべ、海風に吹かれながら歌などうたって、大いに青春を謳歌した。 |
『姉の恋人』について | 一覧へ戻る |
ボーイフレンドが1ダースもいる妹にくらべ、姉はまったくの内気。その姉が初恋したのですが……
シャールは十六才で高校二年生。美人でチョットずるいところもありますが、学校では大モテで、ボーイフレンドが一ダースもいます。姉のエラは十八才。内気で、自分は養女ではないかと悩んでいます。この二人の兄のフランクは二十才で新聞記者です。夏休みになりました。シャールたちの一家は、テントをかついでヨミセテ谷へキャンプに行きました。 ところがある日のこと、フランクが見たことのない一女性を連れてきました。ギスギスしたオールドミスです。しかも驚ろいたことにフランクはその女性と婚約したというのです。シャールは、もち前の意地悪をはっきして、二人の中をさく珍案を思いつきます……。夏の終りになりました。シャールはこの一夏で人生の貴重な体験をしました。そして姉のエラにとっても忘れられぬ夏でした。何となれば、エラは始めての恋をしたのですもの……。 |
『ほのかな愛の物語』について | 一覧へ戻る |
有作は高校三年生、スポーツマンで思いやりがある高校のホープである。 有作をめぐって頭の全く弱い足吉と足吉の姉のほのかな愛。 |
『姉 と 妹』について | 一覧へ戻る |
パムとペニーは双児の姉妹。パムは積極的、ペニーは内気で純情。この二人が同じ大学に進学して同時に初恋をした愉快な女子大生活。 |
『いとしい恋人たち』について | 一覧へ戻る |
これこそジュニアのための恋愛教科書! パットは十七才の少女で、高校最上級生。ティムはパットのボーイフレンドですが、いまは、地方の大学に行っています。二人はたまにしか会えません。その上、パットは演劇きちがいなのに、ティムは演劇には弱いときてます。ジャックというクラスメートがパットに好意をよせてきたのはそんな時でした、ジャックは演劇部で、パットの気持をよく理解してくれます。 愛情と友情の微妙な問題をたくみに描いた高校小説です。. |
『三等高校生』について | 一覧へ戻る |
杉田純一君は高校三年生。東大志望であるが、彼の実力からすれば、一年浪人は覚悟しなければならない。4月のある日、純一の済んでいる団地のアパートの隣に美しい姉妹が越してきた。純一は持ち前の触角をはたらかせて、細大もらさず隣の事情を観察した。姉の方のみどりは、彼が長年胸にいだいていた理想像にピタリだ。妹の方の梨枝は純一と同じ高校の二年に転入してきたが、これまたまれにみる才女であるらしい。彼女も東大志望なのか、夜は12時前に電気が消えたことがない。純一は姉にほのかな愛を感じ、妹に脅威を感じた。 野村義男第一回主演作品 昭和57年東宝映画化「三等高校生」原作 |
『十七才の季節』について | 一覧へ戻る |
ここに登場する女性はすべて十七才、女子高校の二年生である。"黒ぶちメガネのミリー"と呼ばれている化学部員の美理や、通称"お京"こと京子たちが喜び、悲しみ感激した高校生活は? 浅川さゆりはおすまし屋である。ツンと鼻を上に向けて教室に入ってくる姿など、鼻もちならないものがある。そのさゆりがある日、顔色を真青にして「キャー」とさけびながら教室に駆けこんできたのだから痛快だ。彼女の下駄箱の中から片目のイボガエルが飛び出したというのである。美理と京子はニヤリとほくそえんだ。しかし、それがいけなかった。「あんなひどいことをしたのはあなたたちね」と、さゆりはまっかになってつめ寄ってきたのだ。とんだとばっちりである。そして、そして? |
『命みじかし』について | 一覧へ戻る |
その年の夏、木田恵子は思い出の山、鳥取県の大山で十八才の短い命を絶った。その原因をさぐる大学生佐藤。彼女は大きな石のかげに身をふせて死んでいたが、そのまわりには遺書はおろか、自殺の理由を推測させる何一つ残していなかった。彼女がなぜ自殺しなければならなかったのか、その原因は誰にも思いあたることがなかった。彼女のただ一人の親友というより初恋の人である佐藤弘之は、東京の大学から急いで帰ると恵子の自殺の原因をさぐりに大山に向った。 事実にもとづいて書かれた物語。 |
『緑のグループ』について | 一覧へ戻る |
男性的美人の戸張邦子、色は白いがデブの幸田綾子と、なにを考えているのか分からないが女性にもてる田原六郎たちの愉快な高校生活。 |
『双児の同級生』について | 一覧へ戻る |
パムとペニーは双児の姉妹で大学一年生。夏休みに演劇部の実習公演旅行に行きます。アランはハンサムボーイです。愉快な初恋物語。 |
『鬼っ子』について | 一覧へ戻る |
鬼っ子とは、親に似ていない子のこと、女子高校生エラは科学的に推理した結果、自分は親の子でないと思うようになった………明るい傑作 エラが、自分はもらいっ子だと推理したのには、科学的根拠があった。スパーク先生の生物の時間に、メンデルの法則をきいていた彼女はガクゼンとした。青い目の両親からは、ゼッタイに茶色の目の子供は生れない…というのだ。その上、彼女は、生れつきのチビで、ソパカスだらけときている。兄や妹ともゼンゼン違うのだ。ああ、やっぱりあたしは……、その日からエラは、まず、ソバカスをとってしまおうと一大決心をした……。 |
『受験交響楽』について | 一覧へ戻る |
流れる雲と行く水と雑木林の美しいK平野の一隅に位する県立白城高校―そこには多くの青春がひしめいている。 宇田川誠は、一年二年を通じて首席であった。おそらく三年になっても首席を保つであろう。彼は東大入学にすべてを賭けていた。 倉持広は無駄なことは、いっさいやらない主義である。クラブ活動も映画もスポーツも、新聞すら時間の浪費だとして読まないことにしている。すべてを受験で割り切る男なのだ。 江口美夫の青春には詩と文学しかない。彼の詩才を認めてくれた東条教授のいる早稲田こそ彼のあこがれの大学である。 香川桃子は制服の似合う美人だ。今はなき父が、青春を過した慶応大学に合格できた日のことを考えると、われ知らず興奮してくるのである。 麻原遊喜子は聖心女子大志望。自由奔放、校則を無視してパーマネントをかけることなど平気である。 そして、そのほか、毎年、善戦敢闘すれど壮烈な最後をとげている楽天家、浪人三年の相馬六郎。愛すべきひょうきん者、多々木章太郎。県下ナンバー・ワンの高校生ボクサー長谷健治……。受験という五線譜の上で彼等が演ずる青春の組曲、それがこの「受験交響楽」である。 |
『若草の頃』について | 一覧へ戻る |
高校生同士の美しき初恋を描いた この小説は、一口で言えば「芽ばえ」のような小説です。ササールの映画「芽ばえ」を観られた方、あるいは秋元書房の「芽ばえ」の原作をお読みになった方は、はつらつとした高校生活の中にほのぼのとただよう初恋のムードをお感じになったと思います。 「若草の頃」は十五才のエーディットという女高生が主人公ですが、彼女とトーマスという男生徒との間にくりひろげられる愛と友情は、あの「芽ばえ」のジーンを思い起させます。そして、最後の章では、あなたはきっと、主人公のエーディットと一緒に涙を流してしまうことでしょう。 |
『秀才と鈍才』について | 一覧へ戻る |
東京の優秀校H高校から転校してきた松山啓二は、授業中にいねむりばかりしていて、秀才なのか鈍才なのかさっぱり分からないのだ。 ここは、伊豆半島下田市の緑ガ丘高校。二年生の北村圭子と出口貞子は大のなかよしである。二人とも人一倍好奇心が強く、おせっかい屋だ。貞子は三年の黒田三郎がすきである。三郎は、色黒できりりっとしている。腕強く頭もいい。だから女生徒の人気の的である。この静かな高校に、新学期から一人の転入生が入ってきた。松山啓二というその生徒は、東京の優秀校H高校から転校してきたのだが、無口で傍若無人、いくぶん不良がかったところもある。その上、授業中はほとんど居ねむりばかりしている。 |
『ただいま在学中』について | 一覧へ戻る |
刈谷淳子の秘密は英語の西条先生が好きなことだが、英語に弱いために先生の授業となると顔がこわばりむっつりしてしまうのである。 |
『ある上級生』について | 一覧へ戻る |
ジユリーは待望のブライアトン大学に合格できました。しかし、この大学は男生徒の数が少ないのでジュリーはまったくユーウツです。 |
『にきび時代』について | 一覧へ戻る |
私の名は浜村さくら、きわめて内気? チャッカリ屋の妹を利用してN高校生と近づきになろうとしたが利用されたのはわたしの方らしい。 |
『僕は一浪』について | 一覧へ戻る |
僕の名は一郎。「一郎は一浪に通ず」とクラスの連中にひやかされたとおりに、とうとう「サクラチル」の電文組になってしまった。 |
『先生・先輩・後輩』について | 一覧へ戻る |
今日子は高校二年生。ある日へんちくりんな電話がかかってきた。『僕はあなたが大好きです』と柳沢真一のこわいろを使ってである。 |
『うるさい女生徒』について | 一覧へ戻る |
夏休みに北海道旅行に出かけた三人の女子高校生は、無銭旅行の男子高校生に会ってからいよいようるさくなってしまったのである。 |
『おせっかい屋さん』について | 一覧へ戻る |
私、久我由紀子は三人姉弟の長女。成績は下にいくほどいいので、妹なんかはすっかりなめて私のおせっかいまでやきはじめるしまつ。 |
『ペンフレンド』について | 一覧へ戻る |
17才のフランス娘、ジャニーヌは、アメリカの女子高校生、ジョーンと手紙を通して固い友情で結ばれたのです。青春小説の傑作。 |
『高校旅行団』について | 一覧へ戻る |
ペッグは高校四年の女生徒です。夏休みのユースホステル旅行では多くの思い出と共に自分の進むべき道をみいだすことが出来ました。 |
『虹子と啓介の交換日記』について | 一覧へ戻る |
「啓介君が考え出した交換日記はとてもすばらしい。啓介君は今ごろなにを一生けんめい書いているのかしら・・・」と虹子の書き出しにあるこの日記は、横浜で本当にあった女生徒と男生徒の高校生活三年間の貴重な青春記録。「朝日新聞」「サンデー毎日」「週刊読売」等で絶賛。 (当時)ニッポン放送・毎日放送・北海道放送で連続放送 「虹子と啓介の交換日記」に寄せられた各紙の書評 朝日新聞評―型やぶりの青春記録である。三年前、高校一年で同じクラスにいた啓介君と虹子さんとは、秘密に日記を交換することにした。一冊の日記帳に虹子さんが書いて啓介君に渡し、こんどはそれに啓介君が書き込んで戻すというやり方。受渡しにはゲタ箱を利用したりしたが、不注意で人の目にとまり、周囲の誤解をひき起したこともあった。それでもこの作業は卒業の日までつづけられた。はじめはほのかな愛情を感じあう程度だった二人の関係も、三年生のころにはかたく将来を誓うまでに育っていく。しかし卒業して虹子さんが銀行に勤め啓介君は大学入試に失敗したころからガタガタになってしまった。啓介君はそのため家出までしたが、思い返して編者のところに日記をとどけてきた。その手紙の一節―「僕の高校時代が終ったように、この日記からも僕は卒業しなければならない」 交換日記は読む相手を意識して書かれたから、実質は日記というより手紙に近い。つまりこれは高校時代の不安で微妙な精神状態から生れた"愛の往復書簡集"である。学校生活や家庭のいろいろな問題が、十代の目にあざやかにとらえられていて、同じ世代の共感を呼ぶだろう。この"危険な関係"が二人を傷つけず、かえって心の成長に役立ったのはホームルーム担任だった編者の指導に負うところが大きいようだ。(S37.8.4) サンデー毎日―啓介君には、悪の誘惑に負け、喫茶店で煙草をすったりするつまづきもあったし、虹子さんにも、カンニングが見つかって停学になるかと心配する失敗もあったが、ともかくも二人の交際は責任ある行動に終始し、無事高校生活をおえた。 果たして『交換日記』は、二人の高校生活の支えとなったか、ブレーキになったか。子供でもなく大人でもない高校時代というものは、ちょうど学校から、社会からはじき出されていると感じ「大人はわかってくれない」という不満に閉ざされていくものである。こういう時期に、同じ孤独、同じ不満を確かめあい、はげまし合う同志があることは非常な救いになる。(S37.7.22) 東京新聞―二人の交際は虹子さんの絶交宣言で断絶、啓介君は一度焼こうとしたこの青春の記録を担任の玉井先生に送ったことから公開されるようになった。その後の二人は広い意味の友情を復活しているという。冒険的で感情的な面が強い男子に比べ、同年配では女の子のほうがかしこいこの年代の男女の対照がはっきり現れている。(S37.7.20) サンケイ新聞―啓介君と虹子さんは、神奈川県立T高校の一年生のクラスメートだった。クラスでは列ごとに一週間でまわってくるグループ日記をホームルーム担当の玉井美知子先生の指導でつけていた。なれてくるにつけ、勉強のなやみや、家出したときのことなどさまざまな高校生の問題が日記帳のなかで話し合われるようになった。日記をつける下地が彼らにはできあがっていたといえる。そしてある日、虹子さんと友だちになりたいと思っていた啓介君は友人を通してそのことを申し入れ、二人はグループ日記の秘密版として日記を交換することを約束した。一冊の日記帳が同時に、きょうは啓介君、あすは虹子さんと下駄箱等を通して交換されるようになった。(S37.6.22) 週刊読売―二人が日記の交換を始めて2年たったころの1ページには「禁開のページ」とただし書きがしてあって、二人の写真がはられ、啓介君の字で「私は高山虹子嬢と24才までに結婚するんだと心に誓い、また祈りました」としるされている。 いよいよ三年生になり、虹子さんは就職を決心するまで、啓介君は大学の入学試験を受けるまで(結果は不合格になったが)のイライラした気持や、啓介君が不良とつきあって反省する問題、また啓介君の成績が悪くなったり、学校をサボッたりするのを虹子さんが心配したり、さらに虹子さんのカンニングについて啓介君が意見をのべたり、啓介君の修学旅行のときには、虹子さんが啓介君に背広をプレゼントするためアルバイトをしたりしたことなどページは続くのだが、(昭和)36年1月31日、卒業試験の始まるところでこの日記は終わっている。 さて、日記は終わったが、それから1年半あまりたったいま、二人はどうしているのだろうか―。虹子さんは横浜の某銀行にBGとして、大学入試に失敗した啓介君はある電機会社の社員として、それぞれ勤務している。二人とも学校生活とはがらりと違った社会に投げ出されたわけだ。虹子さんは、日がたつにつれて異性を見る目も違ってきて「啓介君にいだいていたあわい愛情も、結局はたんなる友情でしかなかった」ということがわかったという。(S37.7.1) 読売新聞―高校を中退して家業のとうふ屋をついだ友人への友情、気が遠くなるほどつらい野球部の練習と"上級生命令"の絶対さ。トイレへいったり冷やしコーヒーを飲んで眠気をさましながら朝の4時までがんばる試験勉強。カンニングが同級生の投書から先生に知れ、職員会議にかけられてしまったいきさつ。新婚さんをひやかしたり大さわぎの楽しい修学旅行。虹子さんが「なんだか勉強するのがバカらしくなってきた。この不満をぶちこわそう」と女同士7人で決行した1泊のキャンプ生活。そこで東京の男子高校生と友達になったことを知って「二本立てか。おれはことわるぜ」とヤキモチをやき「24才までに虹子さんとけっこんするんだ」と決心する啓介君。このほか日記には二人をとりまく高校生活が、光と影のように希望と不安を織りまぜてつづられています。(S37.7.18) 週刊サンケイ―ある日、虹子さんは、啓介君から友だちになりたいという申し出を受け、グループ日記の秘密版のような二人だけの日記交換を始めます。それから3年間、まわりの人の誤解を生んだり、二人の間にも、さまざまなトラブルがありながら、日記の交換を通して、友情〜愛情を育てていくのです。(S37.7.30) オール読物―男女七才にして……は遠い昔のこと、今や男女共学がアッタリ前の世の中でも、一対一を望むと、かくの如く多くの困難があるということがおぼろ気ながら解ります。やっぱり、オトーサン、オカーサンにお奨めします。我が子に接する時間が少なく、従ってうしろめたくて子供が何んとなく恐い父親に! PTAのみ皆勤で、手近な生きたる教材をおっぽり出している母親に! 刺激剤として、鎮静剤として、はた又、栄養剤としてお用いになれます。(S37.9月号) 婦人公論―虹子と啓介は3年間のうちに、何度か喧嘩をし、誤解もしながら、話し合っている。お互いの理解を深めたつもりでも、最後のところで自分は孤独だ、と思ったり、相手に高のぞみをする。反対に啓介のように劣等感をもって自己嫌悪するようになったりもする。こういう心理は大人でも同じであるが、どんなに二人がしっかりしているようでも、まだ本当に自分達の行動には責任がもてないことが多い。(S37.9月号) 週刊読書人―二人の心は友情から愛情へ、そして恋人同士へと微妙なニュアンスでもって色どられて行く。ことに「親友とは何だ」「友情ではなかった」などの章には二人の"いらだたしい気持と情感"が活写されている。(S37.7.2) 日活映画化 配役 高山虹子…和泉雅子 八木啓介……山内 賢 岡 時彦……前野霜一郎 高山源吉…山田禅二 八木清一郎…清水将夫 村瀬 ……小沢 直好 高山しず…初井言栄 八木久子……小夜福子 堀内 ……赤塚 勝美 高山大二…花房正 合田 ……山中 隆好 白井美津子…奈良岡朋子 監 督…森永健次郎 大野先生……庄司 永律 |
『ああ愉快』について | 一覧へ戻る |
悠子はソバカスがあるのが玉にキズだが魅力的である。ある日、山地という男生徒からロードショー劇場の指定席券をもらってしまった。 |
『男生徒無用』について | 一覧へ戻る |
私、ディニーは高校一年生になったばかりの女生徒です。私は男の子とデイトするよりも古代史の本を読んでいる方が楽しいんです。 翻訳権所有 DINNY GORDON Freshman |
『アルバイト高校生』について | 一覧へ戻る |
サンディは勉強がきらいなので、夏休みにアルバイトをしたデパートの仕事がすっかり気にいってしまい学校をやめたくなりました。 |
『彼はドライブ狂』について | 一覧へ戻る |
ドライブの魔力につかれたバッドは、スピード記録保持者で、町の英雄です。彼の囲りにはいつも女生徒たちが集っていたのですが。 翻訳権所有 HOT ROD |
『晴れたり曇ったり』について | 一覧へ戻る |
高校三年のコン吉くんの悩みは、大学進学をガンコな父に反対されたことと、一目みただけで、ポーッとさせられた女生徒のことです。 |