一覧へ戻る |
表 紙 | 説 明 | |
---|---|---|
ジュニアシリーズ 146 |
書 名:鈍才グループ 著 者:赤松光夫 さしえ:赤坂三好 表紙撮影:小谷 明 初 版:S37.02.25 再版:S38.12.25 備 考:秋元文庫に文庫版あり 秋元文庫ファニーシリーズ B48「鈍才グループ」 当版では各章に続く項題が「手紙」「思いニキビ」等となっているのですが、文庫版では単に1、2、3……と続きます。 | |
「鈍才グループ」とは 日高由美さんは、ツバメが丘団地のアパートから通っている。クラス一の美人でかつ才女である。クラスでは一、二番で、末は東大をねらっている。彼女は、男生徒のあこがれの的であり、また近よりがたい存在でもある。 園田達也君の家は、由美さんの家の向かい側である。彼は成績が悪い。両家は仲良くつきあっているが、達也君は、由美さんの前にでるとヒクツにならざるをえない。達也君の仲間もそうだ。たとえば、柔道初段で「女性に親切」をモットーにしている薬屋の息子片桐鉄平君も、悪知恵ばかりが異常に発達しているお寺の息子真如君もしかりである。 それでは、これらの鈍才たちが、才女をめぐってどんな事件をまき起すことであろうか……。作者は『われら高校生』『三等高校生』でおなじみの赤松光夫先生です。 | ||
巻頭の記事 「ちょっとひとこと」 ぼくはタヌキが好きである。なかでも子ダヌキは、その聡明そうな目とおどけた身ぶり、とぼけた表情があって好きだ。そこで、そんな子ダヌキのような利発で、とぼけた少年を主人公にして、みなさんといっしょに、その少年を愛してゆこうと思うのである。 その少年は正浄寺の真如といういかめしい名前の中学三年生だが、実物はマンボ小僧のあだながあるようにおとぼけ屋さんであり、それで聡明なのである。彼は、自分の聡明さをためすために、いつも失敗をおかしているように思われる。こうした少年は、じっさいにあなたの身ぺんにいる少年なのである。
|