一覧へ戻る |
表 紙 | 説 明 |
---|---|
秋元書房ジュニアシリーズ47![]() |
書 名:芽ばえ 原 題:GUENDALINA 著 者:ヴァレリオ・ズルリーニ 訳 者:若城希伊子 初 版:S33.05.30 備 考:文庫版あり秋元文庫映画化シリーズD1 映画「芽ばえ」(1958年・イタリア)の原作 主演:ジャクリーヌ・ササール 監督:アルベルト・ラットアーダ 2005(平成17)年5月29日、00:40 NHK BS2ミッドナイト映画劇場にて放映 |
前号、折り込みしおり より はつ恋の喜びと悲しみを描いたこの大作は、映画化され、ティーンエイジャーにもの凄い人気を博していますが、秋元書房ではこの原作を独占刊行して皆様におおくりします。 本書にかぎり6月5日発売です。ご期待ください。 | |
主 要 人 物 グェンダリーナ ―― この物語の主人公。17才のミラノの少女。シーズンも終わりに近いイタリヤ西北海岸ヴィアレッジョの別荘に滞在中。 オーベルダン ――― ヴィアレッジョの街の少年。この街の高等学校の学生。やがてグェンダリーナと深く知るようになる。 グイド・レダエッリ ― グェンダリーナの父。実業家で、多くミラノにいる。 フランチェスカ・レダエッリ ― グェンダリーナの母。夫との間に離婚訴訟を起こそうとしている。 パンカーニ夫人 ―― オーベルダンの母。 イタリヤ ――――― オーベルダンの妹。 アッティリヤ ――― レダエッリ家の女中。 ジャンルーカ ――― グェンダリーナの避暑友達。海軍兵学校生。 マ ノ ロ ――― オーベルダンの友人。 |
|
![]() 17才の少女グェンダリーナは両親と一緒に、イタリアの海岸の別荘に避暑にきていた。彼女の両親は性格の相違から離婚寸前にあった。夏も終わりに近づいた頃、彼女は、海岸で、その土地の高校生オーベルダンと知り合った。彼は内気な若者である。グェンダリーナは、上流家庭の娘の常として、はじめは何でも彼に命令し、女王蜂のように振る舞っていたが、交際を続けているうちに、二人の間にはいつしか初恋がめざめ、近くのピサの斜塔へ遊びに行ったり、また、オーベルダンの卆業試験の準備を徹夜して手伝ったりした。 やがて、グェンダリーナの両親は、ふとしたきっかけから和解した。彼女こそ、父と母をつなぐ唯一のかけ橋だったのだ。そして、家族は急に父の新しい任地ロンドンへ出発することになった。それは、彼女にとって嬉しいことではあるが、せっかく仲良くなれたオーベルダンと別れねばならないのだ。 夜更けてグェンダリーナの出発を聞き驚いたオーベルダンは、まっしぐらに駅に駆けつけた。 「どこえ行くの?……いつもどるの?」 「手紙を書くわ……」 「もう帰らないんだね、グェンダリーナ」 「さよなら、オーベルダン!」 オーベルダンは、愛する人を乗せて去り行く汽車をいつまでも見送っていた。 |