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表 紙 説 明
秋元文庫ファニーシリーズ B2
書 名:どっちがどっち
著 者:大木 圭   絵:みつはしちかこ
初 版:S48.08.15
備 考:B6判美装本あり  秋元書房ジュニアシリーズ 249
     ただし、この文庫版ではB6判のものに収録のエピソードが一部カッ
     トされています。
     NHK少年ドラマシリーズ「どっちがどっち」の原作本
 夏子と冬子はフタゴの姉妹ですが、お母さんは、フタゴが見せ物やオモチャあつかいにされたくなかったので、ただの姉妹として育てることにしました。
 ふたりは、幼稚園から別々のところに通い、この春、夏子はV女子大の付属女子高校に、冬子は都立Q高校に入学しました。 ふたりは、それこそ瓜ふたつですが、同級生すらフタゴの秘密を知りません。そこで、やっかいな事件が、次から次へと起こってきます。しかし、そこはそれ人間のこと、よくよく観察すれば、似ているくせに似てないことばかりです。
 例えば、学校から帰ってくると、夏子は、まず、制服を着替え、机の上を片づけ、宿題をすませてから、買い物のお使いをしたり、お料理の手伝いをしますが、冬子のほうは、勉強べやの入口に立って、かばんをぽいと投げる。茶の間へかけおりてオヤツをほおばり、そのままベッドに入って夕食までグースカ眠ってしまうのです。
 夏子の好きなテレビがクイズと文芸ドラマとくれば、冬子はもっぱら西部劇とボクシングです。初恋の年ごろともなると、二人の反応もまた複雑でやっかい。仲がいいようでケンカのたえないふたりの青春やいかに。