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表 紙 説 明


「名残の雪」について
 元々の原作です。主人公はビルの守衛、伊藤。ある日、ビルに侵入した暴漢に撃たれて死んでしまいます。物語は伊藤の残した古ぼけた書き付けを記者が読み進むかたちで進み、若い頃の伊藤が経験したであろう不思議な出来事が展開します。
 シナリオ本とはエピソードは一緒でも、人物設定もスジもずいぶん違います。特に主人公がシナリオでは和田寄りですが原作では伊藤で、和田はすぐ殺されてしまうんですね。最後にはちょっとしたどんでん返しもあったりして、私としては「少年ドラマ」に限らなければ、原作通りのスジでも充分おもしろいものになったろうと思います。
 初出誌は、野性時代1974年11月号、のちに角川文庫「思いあがりの夏」に他4編とともに、所収されました。現在は絶版になっています。
 「虹の裏側」は偶然、図書館でみつけたのですが現在も入手可能です。1456円+税、今年2000年に入ってから購入しましたが今でも初版第一刷とはこれ如何に。短中編15編と著者自身による不思議な挿し絵そして、平成6年までの眉村氏の著書リストが載っています。

「シナリオ本」について
 放送後、ずいぶん後年になってからのものですが、当然のごとく情景描写も詳しいので読み進むうち放送のそこかしこが思い出されます。薄れ行く記憶の補強に持ってこいです。
 巻末には「NHK少年ドラマ傑作選 SF・ファンタジー篇」を収録、ただし少年ドラマシリーズのSFものの中でも、スチール写真の残っている作品を紹介した、との事で、「暁はただ銀色」「11人いる!」「まぼろしのペンフレンド」等については割愛されています。


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