「高野浩幸 タイム・トラベル トーク ACT1」 参加報告
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 開催日:2018(平成30)年7月21日(土)

 場  所:神田神保町 ブックカフェ二十世紀

 時  間:15:00〜




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いつもの店内の様子  YAHOO口コミ紹介画面より


 
 今回は、13:00頃に現地到着しました。

会場は2階ということで、古書店@ワンダーさんの奥の階段(エレベーターもあります)を上っていくと、もうすでに椅子が所狭しと並べられています。

しばらくして高野浩幸さんもお越しになり、椅子をどう配置したら、見やすいかなど、自ら会場設営の手直しをされており、高野さんのこのイベントへの力の入れようを垣間見た思いです。







 開演前の主催者様からの説明と、会場の様子

 この時点では

 トークショーが、ギャラリースペースにて、15:00〜16:30

 懇  親  会が、カ フ ェ スペースにて、16:30〜18:00と告知されています  

 
 15:00 トークショー 開始。

 MC、高野浩幸さんの入場です。
 左手には「NHK少年ドラマシリーズのすべて」アスキー出版 増山久明氏編著が・・・
 この書をバイブルと呼ぶ人もいます。


続いて伊豆田依子さんの入場

 冒頭、高野さんからは、43年も前の少年向けドラマで今も変わらずファンのいることへの驚きと、感謝の言葉が伝えられました。また、このイベントについて、自分としても少年ドラマシリーズが99作で終わっているのが残念で、このイベントをきっかけに100作目を模索しつつ、これからもこのようなイベントを続けていきたい旨、イベントに寄せる思いが語られました。





 伊豆田依子さんのご紹介中に、高野さんのケータイに着信が・・・ 遅れている星野さんからです。今建物の前まで来ているとのこと、その2階であることを伝え、しばらくすると、星野利晴さん登場です。
 
 
 トークでは、撮影秘話が満載でした。イベントとして、今まで何度か3人でトークショーはされてきましたが、そんな中でも今回初めて初めてお話されるというエピソードもありました。

 ・撮影全般を通してシーン撮影は、1〜9全話分をまとめ撮りする。
  たとえば、教室シーン全話分、マンションシーン全話分というように

 ・出演者に学生が多く、当時学業優先のNHKでは、土日の撮影日程だった。
  そんな日程やシーン撮りで撮影の3か月間がとても濃密なものだった。

 ・日を違えての各シーンのまとめ撮りのため、
  1話編集後のシーンの切り替わりで、ヘアスタイルが少し違っている。
  (DVDにて、要チェック)

 ・当時はすべてがスタジオ撮影、スタジオが狭かったので運動会のシーンでは
  ※Pタイルの上に砂を撒いていたので滑り易かったが滑るとNGになるので
   通っていた学校の陸上の先生に、走り方のコツを教えていただいた。
  ※各組のエンブレムが同じデザインである事に驚くシーンでは
   狭いスタジオの所々を目印にして指さしていたが、カメラワークと
   カット割り、そして生徒の歓声で乗り切る
  等々

  そんな中、星野さんは岩田役の高野さんは、全編を通じてかわいそうだったと
  いうではありませんか、その出来事とは

  第1話の香川みどり登場時、岩田広一のガールフレンドとしてナレーションで
  紹介されているのに、最終話で山沢則夫への気持ちを聞かれて、香川みどりは
  「あれは私の初恋だった」と告白されているからと言います
  今までの岩田君の、秘めた思いはなんだったのか・・・  
 
 その時、何やら会場にサワメキが・・・

  サプライズ!!   岡田可愛さんの登場です

 このことは、お3人にも知らされていなかったらしく、すごく驚かれていました。

 もちろん会場は、割れんばかりの拍手に包まれました。

 岡田さんからは、それまでに出演した青春ドラマ
 (青春とはなんだ、これが青春だ、でっかい青春、すすめ!青春、サインはV)
 時代劇(大江戸捜査網 等)についてご紹介があり、
 当時、18%の視聴率の少年ドラマシリーズでも見劣りする位の数字だったことを
 お話いただきました。

 ここからは、岡田さんも交えて「なぞ転」エピソードのお話し

  そのなかでも、当時の星野さんの、不埒な行動が明らかになりました。それは

 当時、「なぞ転」の5年前に「サインはV」が放送されており、中学生の星野少年には、岡田可愛さんは、雲の上の人、あろうことか、スタジオで岡田さんの座ったところを触れて回った というのです。

 圧巻は、大谷先生と山沢則夫の別れのシーン、握手するところ(それが岡田さんとの最後のシーンだったの)で、本番でわざとNGを出して何回か握手したとの事。
    うらやましい・・・  
 
 また「なぞ転」が現在でも見応えのある作品として、今では当たり前となったドローン撮影も、当時冒頭の石油コンビナニートの空撮シーンであったり、ペンライトを使ってレーザー光線を表現したり、多元宇宙の考え方であったり、現在に通じる表現方法がとられ、遜色ないものに仕上がってからとの事で、一同納得でした。

 そして、参加者からは、ミステリアスで展開の読めない中、短い放送時間の中、テンポよく、濃密な内容で、次回が楽しみだったとの事。(当時の放送は毎週、月、火、水の3週で全9回)

 ・共演3人のうち、星野さんだけがオーディションだった
  1〜2年位前の3人での話で、「なぞ転」では自分だけがなぜかオーディションだったことがわかった。
  3人がそれぞれプロデューサーさんに面会したのですが・・・  岡田さんからは、「2人は決まっていた上での面会だった」と言われてしまいました。

 ・伊豆田さんの「岩田くん・・・」の発声イントネーションについて
  それを聞くと、高野さんご本人は結構ドキドキしていたとの事でしたが、当時伊豆田さんは、高校1年生でロングヘアーだったが、中学生役ということで、プロデューサーさんの指示で、その場で、ヘアメイクさんに肩までの長さにカットされたとの事でした。(少し悲しかったそう・・・)
  伊豆田さんが、高校生だったとお伺いして、「岩田くん・・・」の発声イントネーションに若干の女性の色気を感じていたことに、私も納得しました。

  伊豆田さんからは、山沢則夫との最後の別れのシーンで本気で大泣きしてしまったというお話です。
 シーンの本番撮影まで、3回のリハーサル(ドライ、カメリハ、ランスルー)がありますが、そのリハーサルではなんともなかったのに、本番では気持ちが入りすぎて本当に大泣きしてしまい、カットのかかった後も止まらなかったそうです。
 
 
 それを聞いた岡田さんからは
 当時のヘアメイクさん(結髪さん)は、絶対的権力があって出来上がったセットは絶対にいじらせなかったのこと

 ○参加された方からの質問

 ・伊豆田さんは、岩田くんと、山沢くんとどちらが好きだったのか。
  3人とも、同志のような関係で、互いに助け合っていました。どちらかといえば、岩田くんかなと思いますが・・・。やはり最後に山沢くんと別れるということで・・・と、ここで岡田さんから「情が移ったのね」には会場大爆笑でした。

 ・岡田さんは先生役として、何か役作りの参考にされたことは何ですか?
  当時以前に出演していた青春シリーズでは劣等生役だった、イメージ払拭のためできるだけ大人びた先生を演じようと心がけたとのこと
  また洋服は自前だったそうです。
  ファンの方からは、そんな大谷先生にもあこがれ、ファンにもなっていたとおっしゃっていました。

 ・台本は出演者のあて書きだったのか
  それはないと思います。少年ドラマのスタッフは誰もが、あの作品に対して、深く資料を読み込み、真摯に熱い情熱を持って向き合って作っておられたので、僕たちはそれについていくだけでよかったし、そんなスタッフの思いは僕たちも感じていた。

 ・その他、お話の中で岡田さんの劇団関連の後輩が高野さんだったことが初めてわかったり、星野さんは、出番のない時、高野さんのお芝居をよく見ていたことや、お芝居についての俳優としての取組方の違い、当時のファンレターの量、高野さんの歌手デビュー秘話など、いろいろなエピソード、興味深いお話しをたくさん聞くことができました。

  書ききれなくてごめんなさい。

  トークショー終了間際、高野さんから懇親会の説明があったのですが、その中で
  急きょ、サイン会をすることが発表されました。
  みなさん、説明を神妙に聞かれていましたが、ココロの中は、ドキドキだったに
  違いありません。  
 
 16:50 立食懇親会 開始

 会場のカフェスペースにて、立食懇親会が始まりました。

 あちこちで懐かしい話にハナが咲き、部外者が入ってきたら、正直、うるさいほど騒がしかったと思います。

 私も夢中になりすぎて、懇親会の風景写真を撮ってませんでした。m(_ _)m

 いろいろメニューがある中でも、とりわけピザトーストが、好評でしたよ
 
 
 サイン会の様子

 結局、いちばん最後にサインをいただいたのが、私ということになりました。


 
 

 最後に、改めて星野さんより、第1回イベントの開催成功の感謝と、続行開催の強い希望が述べられました。
 星野さん、伊豆田さんはお帰りになりましたが、しばらく、高野さんは残っておられ、オフレコトークを楽しむことができました

 19:00 閉会です  
 
 少年ドラマシリーズの原作本、関連雑誌の展示

 

 

 
 
 おしらせ1

 高野さん出演の最新作 告知

 映画「かみいさん!」2018年10月21日(日)22日(月)倉敷市児島ジーンズホール先行上映

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  詳細は上記リンク先にて、ご確認ください。

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 おしらせ2

 やまぐちさおり(ブックカフェ二十世紀のスタッフ)さんの舞台出演 告知

 舞台「スリーアウト〜 ホームラン編〜」8/29(水)〜9/2(日)参加

 会場: 新宿村ライブ

 当イベントの2日前に出演が決まったとの事で、今後彼女のTwitterで、情報発信していくそうです。

 公演日程の詳細は、こちらで、確認してください
 
 
 今回で2回目のイベント報告作成、少しでも早くUPしようと前回のフォーマットを使いましたが、如何せんすべてメモ帳で作っているため、やはり、時間がかかってしまいました。
前回同様、エピソードのすべてをお伝えできなかったことを恥じ入っております。お許しください。また、主催者様には、許可を得ておりますが、不都合がありましたなら、ここに、ご連絡ください。
最後になりましたが、このイベントを企画していただいた、ブックカフェ二十世紀店長様、同スタッフ様、その他このイベントの成功のために、ご尽力下さった皆様に感謝いたします。心底楽しむことができました。ありがとうございました。