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表 紙 | 説 明 |
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秋元書房ジュニアシリーズ101 |
書 名:帆柱に幸あれ 著 者:内村直也 初 版:未入手S35.03.31 備 考:『帆柱シリーズ・三部作』の第三作 |
『 帆 柱 に 幸 あ れ 』に つ い て 「帆柱」「白い帆柱」につづく『帆柱』三部作の完結篇。「えり子とともに」の作者が、新しい構想のもとに、2年の年月をかけて書き下ろした、堂々1200枚におよぶ一大長篇高校小説 御厨阿美(みくりや・あみ)は、高校3年生です。ちょっと不良がかっているところもあるし、トッピなことを平気でかんがえたりしたりしていますから、或る種のおとなからみたら、問題の生徒かもしれません。阿美はおばあさんと二人ぐらしで、両親はとうの昔に死んだことになっています。彼女は死んだ両親を理想像にしたてあげて空想していました。だが、死んだはずの両親は生きていたのです。実の父は、鉄ぶちのメガネをかけた貧相な人で、実の母は、今まで一番きらいだと思っていた叔母の一人でした。ある日、阿美は笠原という一人の紳士と知り合い、父のような愛情をいだくようになりました。だが、笠原のほうでは阿美を別の目で見ていたのです。二人の間を知ったボーイフレンドの鵜殿三郎はふんぜんとして阿美を殴りましたが…… | |
主 要 人 物 御厨阿美 ―― この小説の主人公。高校3年生。祖母と二人ぐらしだが、明るく、溌剌として、なにごとにも積極的にあたる少女 御厨 桂 ―― 阿美の祖母。御厨将軍の未亡人。 児玉典子 ―― 名古屋にいる阿美の実の母親。阿美は典子を叔母だと思いこまされて、育てられてきた。 御厨一夫 ―― 阿美の父。 笠原 弾 ―― アメリカの大化粧品会社の東京支店長。築地のアパートに住んでいる。 鵜殿三郎 ―― 阿美と同じ高校の3年生で、水泳部のキャプテン。 瀬尾藍子 ―― (せお・らんこ)阿美の同級生。 |