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表 紙 説 明
秋元書房ジュニアシリーズ99
書 名:白い帆柱
著 者:内村直也
表紙撮影:船山 克
初 版:S35.02.29
備 考:『帆柱シリーズ・三部作』の第二作
   『 白 い 帆 柱 』に つ い て
 御厨阿美(みくりや・あみ)は、高校2年生です。阿美はおばあさんと二人ぐらしで、両親は戦争中に死んだそうです。阿美には、名古屋に典子という叔母がいますが、なぜか、その叔母が好きになれません。夏休みに阿美は一人で名古屋に遊びに行きました。ところがその時、典子から不思議な話を聞かされました。典子は叔母ではなくて、阿美を生んだ実の母親だというのです。東京に帰った阿美は、ある嵐の吹く夜、おばあさんから秘密を打ち明けられます。阿美は非常なショックを受け、おばあさんとも口をきかなくなりました。
 秋になり、阿美は一人で神宮球場に6大学リーグ戦を見に行きました。その時、一人の紳士から、親しそうに話しかけられました。その男は阿美に普通以上の好意を示してくれるのです。阿美はその紳士の名前も聞かずに別れましたが、考えてみると、どうやら実の父のような気がしてきます。もしかすると、阿美が家を出る時からつけてきて、球場で阿美の横にすわったのかも知れません。そういえば、阿美がいつも心に描いていた理想の父とぴったりなのです。
    主 要 人 物
御厨阿美 ―― この小説の主人公。高校2年生。祖母と二人ぐらしだが、明るく、溌剌として、なにごとにも積極的にあたる少女
御厨  桂 ―― 阿美の祖母。御厨将軍の未亡人。
児玉典子 ―― 名古屋にいる阿美の実の母親。阿美は典子を叔母だと思いこまされて、育てられてきた。
御厨一夫 ―― 阿美の父。
笠原  弾 ―― アメリカの大化粧品会社の東京支店長。築地のアパートに住んでいる。
鵜殿三郎 ―― 阿美と同じ高校の3年生で、水泳部のキャプテン。
瀬尾藍子 ―― (せお・らんこ)阿美の同級生。


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