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表 紙 説 明
秋元書房ジュニアシリーズ90
書 名:いつもアンネは
原 題:ALWAYS ANNE
著 者:ホリー・ウィルスン
訳 者:泉 知恵子郎
初 版:S34.10.30  再版:S37.08.30
備 考:翻訳権所有、後年ハイスクール・シリーズ9として発行
   『 い つ も ア ン ネ は 』に つ い て
 アンネは16才の女子高校生。彼女にはグローリーとクレイアという2人の友達がいた。グローリーは、美人で派手な性質のため、クラスの人気ものだった。アンネはいつもグローリーみたいになりたいと思っていた。もう一人のクレイアは、地味な性格で、将来の希望は、いい奥さんになることだというのだ。アンネはクレイアの堅実な考えをきいてびっくりしてしまった。クレイアは、アンネのことを一番親味になって心配してくれた。
 アンネは自分に文才があると思っていた。彼女は将来作家になるつもりなのだ。だが学校の文芸雑誌に投稿した詩はボツになってしまった。そのかわり、グローリーのすばらしい詩が誌面を飾った。近い中に開かれるパーティにもアンネをさそってくれるボーイフレンドは一人もいなかった。アンネはとても悲しかった。
 クレイアが必死になってさがしてくれたのでねパーティでのアンネの相手がやっと見つかった。アンネは赤のすばらしいカウンを着て出席した。いままでアンネのことをばかにしていたグローリーまでアンネにちやほやした。アンネは女生徒たちのあこがれの的であるトムとも踊り、親しくなることができた。
 文芸雑誌に発表したグローリーの詩がシェイクスピアの詩だったということがわかって、学校中大さわぎになった。しかしグローリーは平気だった。彼女は有名になるためには手段を選ばない主義なのだ。クレイアは、グローリーのそんな性質を見抜いて、アンネにしばしば忠告したが、アンネはグローリーの親切を疑わなかった。だが、人のいいアンネもとうとうグローリーに対して腹を立てるようなことが起った……。
    主 要 人 物
アンネ(ハニー・バニー) ―― ハニー・バニー(可愛いうさぎ)というニック・ネームでよばれている16才の少女で、ミシガン州スペリオル湖近くの町の高校生。彼女は詩を作ること以外には、目立ったところのない内気な少女だった。その詩も学校の文芸雑誌に投稿したもののボツになり、近く開かれるダンス・パーティにもさそってくれるボーイフレンドがいなかった。アンネはそういう自分がとても悲しかった。
クレイア・ディランド ――― アンネの無二の親友。家も隣で、高校のクラスも同じ。彼女は地味な性格で、将来の希望はいい奥さんになることだなんていってアンネをびっくりさせてしまう。
グローリー・ホフマン ―― アンネの同級生。彼女はクレイアとはまるで反対の派手な性格で、美人のため、男生徒たちの人気者。アンネは、グローリーみたいになれたらなあといつも思っていた。
トム・マグーン ――――― アンネたちの上級生。彼は、学校の文芸雑誌「ブルー・ペンシル」の編集長で、女生徒たちのあこがれの的である。
ウォルフシュレーガー・ピート ― クレイアの恋人。
ウォルフシュレーガー・チャーリー ― ピートの弟。アンネの最初のデイトの相手だったが、しだいにグローリーに傾く。
ミス・スタンリー ―――― 学校の文芸部担当で英語の先生。アンネの詩の才能を見出す。
ミス・スティヴンスン ―― 図書室主任の先生。
   巻 末 の 訳 者 解 説 よ り
 『いつもアンネは』は、ウィルスン女史の心のふるさとであるミシガン州のスペリオル湖のほとりを舞台にした小説で、美しい湖を背景に高校生活が生き生きと描かれています。主人公のアンネには、クレイアとグローリーという二人の友人がいます。クレイアは地味な性格でアンネのことを一番よく思ってくれます。グローリーは美人で派手な性格で、クレイアとは対照的です。高校ではあまり目立たない存在だったアンネは、グローリーみたいになりたいと思っていてます。
 クレイアはアンネのことを親身になって心配してやりますが、グローリーもアンネに対しては親切です。だが、グローリーの親切にはいつも裏があります。彼女がアンネに親切にする時には必ず何かのたくらみがあるのです。アンネはグローリーにいつも利用されているわけです。
 この小説はアンネと、上級生で文芸雑誌「ブルー・ペンシル」の編集長であるトムとのはつ恋物語であると同時に、三人の少女の友情を描いた物語です。アンネやクレイアや、グローリーみたいな少女は、このアメリカのベント高校だけではなく、日本のあなたがたの学校にもいると思います。