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表 紙 説 明
秋元書房ジュニアシリーズ83
書 名:またあう日まで
原 題:Les Ramages
著 者:マリ=アンヌ・デマレ
訳 者:長塚隆二
初 版:S34.08.15
備 考:
   『 ま た あ う 日 ま で 』に つ い て
フランスのロワール川のほとりに広大な地所を持った屋敷がありました。その家の娘レオは、母亡きあと、母がわりとなって家じゅうの面倒をみていたのですが、お父さんは子供に相談なく若くて美しいマルグリットという娘と再婚してしまいました。やがてマルグリットはリーズという一人の娘を産んだのです。産後、赤ん坊を見せてくれとせがむ彼女に、レオはよその奇形児をつれてきて抱かせました。不具の子を産んだと思い込んだマルグリットは、気が狂い、療養のため、アフリカに転地させられました。義母を憎むあまりのレオの仕打ちだったのです。そして、そればかりでなく、快方に向かったマルグリットから父あてに来る手紙はみな隠してしまったので、マルグリットの愛情を失ったと絶望した父は自殺してしまいました。それから17年の月日がたちました。その間、レオは妹にあたるリーズをわが子のように育ててきたのです。
 としごろになったリーズは、恋をするようになりました。そして、すべての秘密もかぎつけてしまったのです。そして、それからは……
    主 要 人 物
エリザベート(リーズ)・ヴォーガドラン ―― ヴォーガドラン法律事務所所長の後妻の娘。姉のレオのために仲をさかれた恋人のレミーとまだみぬ母を求めて、単身アフリカへ旅立つ
レオニー(レオ)・ヴォーガドラン ―― リーズの腹ちがいの姉。わがままな、思い上がった女で、リーズの不幸の種をまく。
リュック・ヴォーガドラン ―― レオと双生児の弟で、ひょうきん者。気が弱いが、後にリーズの味方となる。
マリー ・ダンユット ―― レオの幼な友だちで、リュックの恋人となる。
レミー ・ドーフレ ――― メハリ騎兵中尉。ロワール川で溺れかかったリーズを助けたのが機縁で、彼女と恋仲になる。
マ ル グ リ ッ ト ――― リーズの実母で、リーズが生れるとすぐにヴォーガドラン家を去り、後にル・モリエ夫人となる。