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表 紙 | 説 明 |
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秋元書房ジュニアシリーズ64![]() |
書 名:ひとり旅 著 者:新田次郎 初 版:S34.01.15 備 考:未入手 映画「ふるさとの風」(1959年・松竹)の原作 主演:山本豊三(篠原銀作役) 古賀さと子(朝川みどり役) 他に田村正雄役で川津祐介が共演 監督:原 研吉 詳しくはキネマ旬報DBへ |
『 ひ と り 旅 』に つ い て
映画化予定の日本の高校小説! 直木賞作家で『風の中の瞳』の著者、 新田次郎先生の長篇小説 銀作は家庭が貧しいため、高校一年で退学して働かなければならなかった。働きながら夜学に通う生活は楽ではなかった。くじけそうになる銀作をいつも励ましてくれたのは、仲のよかった朝川みどりだった。 しかし、みどりは、脊髄カリエスで倒れてしまった。日曜ごとに見舞いにいくのが銀作のただ一つの楽しみだったが・・・・・・。 | |
紹 介 記 事 か ら の あ ら す じ よ り 篠原銀作は家庭の事情で高校を1年で退学して、町のラジオ屋に勤めた。彼が店に座って、仕事をしていると高校へ通う同級生たちが声をかけて通っていく。秀才の吉村は、めったに彼の方を見なかったが、行きすぎてから手を振って、挨拶を送ることがあった。 銀作と特に仲が良かった朝川みどりは声こそかけないが、目で挨拶していることがよくわかった。彼女は前から真面目で勉強もできる銀作に淡い思いをよせていたのだ。 店には銀作以外に清太という先輩がいたが、意地が悪く、常に兄貴づらをして、銀作をこきつかった。 銀作はつらい毎日を送った。勉強もしたかった。そんな彼を、みどりは、あたたかい目で遠くから見守っていたのだ。或る日、銀作は、みどりから電蓄(miya-bon 注:電気蓄音機=ポータブルレコードプレーヤー、卓上型でレコードプレーヤーにスピーカーの組み込まれたもの)の組み立てを頼まれた。つとめの合間に、部品を集めてやっとできあがった時、みどりの喜びようは非常なものだった。彼女はお礼に白鳥の湖≠フオルゴールを送ったのだ。 しかし、そのことが、ラジオ屋の主人にわかった時、彼はクビにされてしまったのだ。清太が、銀作のことを主人に中傷したのである。銀作はハンダコテで清太を殴打してラジオ屋をとび出してしまった。 みどりの一家はやがて東京へ引っ越していった。或る日、銀作にみどりから東京へ出てこないかと誘いの手紙がきた。銀作は大きな希望をいだいて上京したが、働きながら夜学で学ぶ生活は楽ではなかった。その上彼の心の支えともいうべきみどりは脊髄カリエスで倒れてしまったのだ。銀作は日曜ごとにみどりを見舞うことが唯一のたのしみだった。そして、2年たった。 ある日曜日、彼はみどりの病室で真新しい角帽をかぶっている吉村に会ったのだ。銀作は目の前が真っ暗になったように思えた…… そして、 |