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表 紙 説 明
秋元書房ジュニアシリーズ55
書 名:いもうと
原 題:My Little Sister
著 者:ナンシー・ハートウエル
訳 者:田中小実昌
初 版:S33.09.30
備 考:翻訳権所有
 どこの家でも、姉のほうはぼーっとしていて、妹はチャッカリしているようです。この小説の姉妹も両親にかくれて、いろんな悪いことをしますが、みつかるようなヘマをやるのは姉のほうでした……
 まだ子供のくせに妹ったら「あたしたちには男性と交際する権利がある」などと言います。すっかりシゲキされたあたしは、ママの目をごまかしてデイトしますがついばれてしまい………
    主 要 人 物
フランシイ・ソーン ― 16才の女子高校生。
ティナ ―――― その妹、13才。
ノーマン・コリンズ ― ティナのボーイフレンド。
オードリイ ―― フランシイの親友。
ロイ・コールドウェル ― オードリーの恋人。
マイク・デブリン ―― クリスマスの夜、フランシイが知り合った青年。
ミスター・ソーン ―― フランシイのお父さん、郊外で園芸をしている。
ミセズ・ソーン ―― フランシイのお母さん。
ラリイ ―――― フランシイの学校友達。
ダグ・シルヴェスター ― フランシイの家の仕事を手伝っている青年。
   『 い も う と 』に つ い て
 あたしは16で高校最上級生、妹は14で同じ高校生。あたしは将来作家になろうと思っています。学校の成績も悪くはありませんし、いままで両親に反抗したこともなかったのです。しかし、この頃急に大人びてきた妹が、「あたしたちには男性と自由に交際する権利があるのだ」などと言い出すのをきくと、あたしはすっかりシゲキされてしまいました。そこでウソのアリバイを作ってママの目をごまかし、夜、スケートに行ったり、デイトするようになりました。フィアンセのいる人とつきあったり、家出しようとしたこともあります。深夜喫茶などに出入りしている妹の方はうまくやっていたのですが、あたしはすぐバレてしまい、その都度、パパと自由についての大論争をしました。
 しかし、ある事件がきっかけとなって、パパやママの愛情の深さを知ったのでした。今から思えばあたしはやっぱり子供だったのです。もちろん妹も……


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