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表 紙 説 明
秋元書房ジュニアシリーズ52
書 名:ディアーヌの初恋
原 題:Diane's New Love
著 者:エリザベス・ヘッドレイ(ベティ・カヴァナ)
訳 者:山本恭子
初 版:S33.08.15
備 考:翻訳権所有
 傷つきやすいハイティーンの心におとずれた淡き初恋
 初恋 ─ その言葉だけで若い人のこころは十分波うつことでしょう、ディアーヌにもついにその日がめぐってきました。最近町へ越して来たばかりのトビイと知り合ったのです。
 彼は一つ年上で、金持ちの息子です。その上自動車まで持っています。いままでオシャレなんかしたことのないディアーヌも、図書館から「どうすればあなたのグラマーを十分に発揮出来るか」という本を借りて来て鏡の前で自分の顔をつくづく眺めるようになったのです。
 しかし、オシャレというものは、なんとお金のかかることでしょう。お小遣いが足りなくなった彼女は友達を集めて、「子守り組合」を結成しますが……

 「土曜日のデイト」のディアーヌも、いよいよハイティーンのお仲間入り。初めて恋ごころを知りそめる年頃になりました。
    主 要 人 物
ディアーヌ・グラハム ―― クランフォード高校2年生。16才の少女。
ジム・ロバーツ ―― ディアーヌの隣家の少年。同じく2年生、16才。
ロバート(トビイ)・クック新しく街に越して来た魅力的な少年、高校3年。
ノニイ、アリス、クリスチン、ハンナ、サラ・ジェーンディアーヌの級友たち。
ス タ ビ イ ―― 同じく2年生の少年。
ブランケット ―― その弟、小学校5年。
ヘンリエッタ(ホリイ)・ハーパーディーアーヌのいとこ、同じ年頃。
バニイ・トロウブリッジ ―― 貧しい少女。
グ ラ ニ イ ―― ディアーヌの曾祖母。
ハニイ(ハニイポット) ―― ディアーヌの愛犬。
ヴ ィ ク タ ー ―― ディアーヌの愛犬。
    『ディアーヌの初恋』について
 愛犬に死なれて、すっかりしょげきっているディアーヌに、隣のジムはハネイという仔犬をプレゼントしました。しかしハネイを飼うことは、死んだ愛犬を裏切るように思え、彼女はその贈り物を一旦拒絶しましたが、あずかっているうちに可愛くなり、手離せなくなりました。そして予防注射をうけさせたり犬の訓練学校へ入学させたりしました。そこで彼女は、最近この町へ越して来たやはり愛犬家のトビイという少年と知り合いました。チョット上品な彼にディアーヌはすっかりひきつけられ、これまで町のどの少年にも感じなかった胸のときめきをおぼえたのでした。一番仲良しのジムにさえ感じなかった初めての気持ちです。これが初恋というのでしょうか。
 ディーアヌは服装や身だしなみに気をくばりはじめました。そうなるとお金がいくらあっても足りません。そこで友達を集めて子守り組合というのを作り、協同でアルバイトをはじめました。男の子も臨時会員として子守りに派遣したのですが、彼等は方々の家で騒ぎを起こし、ディアーヌをすっかり弱らせてしまいます。しかしその頃からトビイとの仲も深まって行きました。舞踏会に従妹のヘンリエッタがやって来てトビイの心をひきつけようとしましたが、彼はそんなことに無関心で、ディアーヌに親切でした。それなのに、ディアーヌがお坊ちゃんのトビイよりも、苦労を知ったジムのほうがやっぱりたのもしいと、思うような事件が起きました。
 ディアーヌの初恋は、やはり大抵の初恋のように淡く消えて行くのでしょうか?


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