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表 紙 | 説 明 |
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秋元書房ジュニアシリーズ36 |
書 名:ボーイフレンド 原 題:Boy Trouble 著 者:ロサモンド・デュ・ジャーディン 訳 者:大久保康雄 初 版:S32.12.30 備 考:翻訳権所有 |
トベイはいよいよ高校の最上級生。ブローズからクラス・リングをもらって得意だったこともあるが、最近、クラス・リングなんて子供じみたものは返して、お互いに束縛のない自由な交際をしようと「協定」を改めたばかり。 そこでちょっと天才肌の画家に熱中したりして、ブローズをやきもきさせます。ブローズもモダンアート画をやっつけるために妙案を練ります。とはいえ、友情あついトベイです。二人ともカレッジ進学をめざしているのです。 | |
主 要 人 物 トベイ・ヘイドン ― この物語の主人公。なるエッジウッド高校の最上級生。ヘイドン家の4人姉妹の3番目の娘で、ウィットとユーモア感覚に富む。 ミッジ ─―― トベイのおしゃまな妹。 ブローズ ─― トベイの同級生のボーイ・フレンド。一時はクラス・リングを交換して将来を誓い合った仲だが、現在は解消している。コロラド大学の工科を志望している好青年。 バービー・ウォルターズ ─ トベイの親友。めがねをかけた女の子は男の子が相手にしないというジンクスを破って、なかなか人気のある明朗な少女。 イッチー・スターンズ ―― ブローズの友達。高校新聞の編集員。 メアリ・アンドリューズ ― クラス一の美人。かつてブローズにモーションをかけたことからトベイとは犬猿の間柄。 ディック・アレン ─ ミッジの遊び友達ジュディの兄で、セントラル大学へ行っているハンサムな青年。トベイとデイトしてはいつもブローズをやきもきさせている。 クラリッサ ── ブローズの家へカリフォルニアから夏休みにやってきたブロンドのおませな少女。 クリス・クレイパー ─ シカゴ市に住むシュールリアリズムの青年画家。グリーン湖へ避暑にきて若い女性の人気の的になる。ブローズの家へカリフォルニアから夏休みにやってきたブロンドのおませな少女。 |
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表紙折り返し 解説より トベイ・ヘイドンはいよいよエッジウッド高校の最上級生。一番仲良しのボーイフレンドのブローズからクラス・リングをもらって彼のステディ(決まったデイトの相手)になって得意だったこともあるが、最近クラス・リングなんて子供じみたものは返して、お互いに束縛のない自由な交際をしようと「協定」を改めたばかりだ。 といって二人の友情に変わりはない。高校生活最後をかざる卒業舞踏会のことも重大だが、カレッジ進学を志す二人は、このところ毎晩のようにトベイの家に集まって勉強にもすこぶる熱心だ。そこへ大学生のディックがひょっこり帰郷してきて海軍入りをトベイに告げた。機会をみては彼と名残りのデイトをしているトベイを見て、ブローズの心中おだやかなはずはない。ステディを解消している現在、文句の言える筋合いではないが、理性と感情は、やはり別のものらしい。その上、ブローズは卒業舞踏会に備えてせっせと貯めていたお小遣いを身からでたサビとは言え、一挙に失う羽目になった。しかし、さすがは友情にあついトベイである。彼女はボーイフレンドのために町の不動産事務所でアルバイトすることになった。 ところが、ある日のこと…………。 |