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表 紙 説 明
秋元書房ジュニアシリーズ28
書 名:ゴーイング・ステディ
原 題:Going Steady
著 者:アン・エマリイ  訳:中村能三
初 版:S32.08.30
備 考:本邦初訳・翻訳権所有
 アメリカの高校生たちの流行語「ゴーイング・ステディ」とは?
 ステデイというのは決まったデイトの相手の意で、ゴーイング・ステディは普通のデイトよりも、いっそう親密になった時に使います。デイトはその時々で相手をかえることは一向にかまいませんが、ステディの間柄になると、どこに行くにも、二人はいつも一緒なのです。そして、ある二人がそんな間柄になると、お友達もそれを認め新しいデイトの申込みをしなくなります。日本で言う、恋人とも婚約とも違うのですが……。

 高校卒業舞踏会の夜、とうとうサリーは、ボーイ・フレンドのスコッティとクラス・リングを交換して、ゴーイング・ステディしました。
 大学に入学するまでサリーは夏中アルバイトをして働きました。スコッティはやさしくしてくれるし、サリーの生活は希望にみちているはずなのに、なんとなく心がはずみません。その最大の理由の一つはお父さんやお母さんがいまだに自分を子供扱いにし、いろいろと干渉することです。
 その時突然、仲良しのミリーが結婚しましたが……。
S37年男女共学#ナ

未入手の為ヤフオクの商品紹介画像を引用
 
    主 要 人 物
サリー・バアナビー ――― シャーウッド高校を卒業したばかり、秋には大学へ進学することになっている。18才。
マーカム・バアナビー氏 ― サリーの父。大学教授。
サラ・バアナビー夫人 ―― サリーの母。
ジーン ―― サリーの妹。シャーウッド高校の2年を終わった。15才。
リック ―― サリーの弟。12才。
ベッシー ― サリーの妹。9才。
ジミー ―― サリーの弟。6才。本では妹になっているが誤植とおもわれる。
ジョージ・スコット(スコッティ) ― 隣に住むサリーのボーイ・フレンド。本篇ではすでにサリーとステディになっている。
ミリー ―― サリーの高校時代の同級生。
ジョー・バラード ―― ミリーの婚約者。後にミリーと結婚して家庭を持つ。
カロル・コルバート ― ノザーン大学の事務員。大学時代はみんなに騒がれ華やかな生活をしていたが、卒業後6、7年にもなるのに、まだ結婚もせず、いつも男を求めている。
 かつて訳者の中村先生が、アメリカの若いお友達に、日本のティーン・エィジャーのために小説を推薦してくれるよう頼んだ時、即座に教えてくれたのが『十七才の夏』と『ゴーイング・ステディ』でした。この小説は『サリーの高校生活』の作者アン・エマリイ女史の傑作です。『サリーの高校生活』で高校を卒業したサリーは、いよいよこの本でゴーイング・ステディしました。はじめて世の中の片隅に一歩を踏み入れたサリーが過ごした夏はどんな生活だったのでしょうか
裏表紙 解説より
 高校卒業舞踏会の夜、とうとうスコッティの「ピン」を胸につけるようになったサリーは、夏休みがはじまるとともに、スコッティのステディとしての生活を始めた。
 サリーは夏休みの間、大学の事務所で働くことになった。仕事は単調で、ゆううつな日が続いた。一緒に働いているカロルは、大学時代に華やかな生活をおくったのだが、卒業後何年もなるのに、まだ結婚の相手もなく、イライラしているのがサリーにもわかって、みじめな気がした。
 スコッティはやさしくしてくれるし、秋になれば、この町の同じ大学に入学することになっているので、サリーの生活は希望にみちているはずなのに、なんとなく心が弾まなかった。その最大の理由の一つは、父や母がいまだに自分を子供扱いにし、いろいろと干渉することであった。それに対する反抗として、スコッティと二人きりで思うままの生活がしたい……ということが、サリーの憧れになった。
 突然、高校時代の仲よしだったミリーが結婚した。サリーの憧れをミリーが実現したのだ。スコッティとサリーも結婚ということを現実に考えた。結婚するためには、二人とも大学に進学することもあきらめよう、生活のため、すぐ就職しようと決心した。二人は非常に実際的に考えているつもりだったが、両親は強硬に反対した。二人はあくまで結婚する気で、すでに二人とも就職も決め、結婚式の日取りまで決めていた。しかし、ある日………

これは、アメリカの高校生や大学生の生活を描いて人気の高いアン・エマリイ女史の傑作の一つで「サリーの高校生活」の後日物語なのですが、完全に独立した作品です。スコッティのステディになったサリーが、学生結婚是か非かに悩むというのがテーマになっており、アメリカでは学生間でものすごい人気を呼んでベスト・セラーになりました。


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