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表 紙 説 明
秋元書房ジュニアシリーズ22
書 名:ベッシイは高校二年生
原 題:Betsy in Spite of Herself
著 者:モード・ラブレイス   訳:恩地三保子
初 版:S32.04.25
備 考:本邦初訳
 ベッシィはいよいよディープ・ヴァレイ高校の二年生(ソフォモア)になりました。アメリカでは、ハイスクールの一年生、二年生、三年生、四年生をそれぞれ、フレッシュマン、ソフォモア、ジュニア、シニアーという呼び方をします。ソフォモアという言葉はギリシャ語で「賢こく、また、愚か」という意味なのですが、二年生はそういう学年なのでしょうか。
 ベッシィ自身「運命の迷宮」と名づけたこの年は、ほんとうにいろいろな思いがけない事件が次々と起こりました。ミルウォーキーへの一人旅、親友ティブと一しょにすごした珍しいクリスマス、仲良しのボーイフレンドのフィルを失った打撃、恒例のエッセイ・コンテストでまた顔合せした、孤独の秀才ジョオ・ウィラード少年、姉のジュリアの高校卒業式等々・・・長くて短い一年間のうちに、ベッシィはいろいろ意義深い経験にめぐまれました。「蛇のごとくさとく、鳩のごとくあどけなく」あることが、少女の人生航路にどんなに大切なことか、ジュリア姉さんは教えてくれました。ジュリアは秋にはミネアポリス大学へ行ってしまうのです。
    主 要 人 物
ベッシイ・レイ ― レイ家の次女・小説家志望の快活な少女。自分と正反対な「神秘的なドラマティックな」性格にあこがれている。
ジュリア ――― 2つちがいの姉。賢こく美しい。オペラ歌手になること、早く大人の世界に出て行くことを願っている。
マーガレット ― レイ家の末娘。りこうな、まじめな可愛いい少女。
テイシイ ―― ベッシイの無二の親友。はにかみやの、けれど茶目な少女。
ティブ ─―― もとベッシイ、テイシイと三人組だった。お伽話のプリンセスのように見えるくせに家庭的な聡明な少女。ミルウォーキーに住んでいる。
フィル ─―― 町の名家、ブランディッシ家の孫。自動車をもっている。気取りやで、大人っぽい。ベッシイの初めての恋愛事件の相手。
トニイ ─―― 天才的に歌のうまい学校ぎらいな呑気もの。1年の時、ベッシイが初恋を感じた少年。
キャブ ─―― 隣家の男の子。トニイ同様、始終レイ家に入りびたっている。
ジョオ・ウィラード ─ 孤児。学校一の秀才、ブロンドの美男。自活している孤独な誇りたかい少年。ベッシイは心の奥でいつでもその存在を意識している。
裏表紙 解説より
 作者のラブレイス女史は、子供の夢からもぬけられず、そのくせ早く大人の仲間入りもしたい複雑微妙な年頃の少年少女たちのありのままのすがたを、じつに生き生きと愛情に溢れる筆致でえがき出しています。この作品は1946年、「ベッシィは高校一年生」についで発表され、前作をしのぐ評判をよんだ傑作で原題はBetsy in Spite of Herselfといいます。これにつづく「ベッシィは高校三年生」Betsy was a Junior「ベッシィの高校卒業期」Betsy and Joeの四冊が「ベッシィ・ティシィ高校物語」で、欧米の高校生のあいだでだれひとり知らぬものがないほどの人気を呼んでいるベスト・セラーズです。


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