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表 紙 | 説 明 |
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秋元書房ジュニアシリーズ13 |
書 名:セブンティーン 原 題:Seventeen 著 者:ブース・ターキントン 訳 者:飯島淳秀 初 版:S31.10.30 備 考:本邦初訳 |
『 セブンティーン 』に つ い て ウィリアムは田舎の高校生で17才。夏休みに、ガールフレンドのパーチャーの家にニューヨークから美しい女の子が遊びに来ました。今まで女の子なんぞ目もくれないぞと友達に豪語していたウィリアムは、この都会の少女を見た時から仲良しのパーチャでさえすっかり田舎くさくみえてきました。さあ大変です。次から次ととんでもない事件が起ります。 訳者のことば―ここにはアメリカの中産階級あたりの家庭生活が生き生きと描き出されています。ウィリアムも、妹のジェーンも、またこの二人のやさしい、よくもののわかったお母さん、どれも本当にいそうに思われます。国は違っても、十七才という年頃が経験する悦びや悩み、また、そういう年頃の息子や娘をもった親の苦労は、全く共通していることを、まざまざと感じさせられます。自分の若い時のことは忘れて、このごろの若い者はなっていない、などと思っているらしいウィリアムやメイ・パーチャーのお父さんたちは、日本の国にもざらにあるタイプです。お姉さんやお兄さんのすること、なすことをちゃんと観察しておせっかいをする妹。それにしても、ウィリアムのお母さんは、まことにうらやましいようなお母さんではありませんか。 高校二年という年頃は少年期を脱して、青年期に移ろうとする大きな変革期で大変に扱いにくい時期です。バクスター夫人はよくそれを理解していて、息子の気難しさにはらはらしながら、抑えるところはちゃんと抑えています。 | |
主 要 人 物 ウィリアム・シルヴァナス・バクスター(ウィリー) ― 17才の高校生。主人公。 ジ ェ ー ン ――― ウィリアムのおしゃまな妹、10才。 バクスター夫人 ―― ウィリアムたちの母。 バクスター氏 ――― 同じくその父。 ローラ・プラット嬢 ― 大都会から訪ねてきているメイのお友達、18才。 メイ・パーチャー ―― プラット嬢の泊まっている家の令嬢。 ジョー(ジョゼフ)・ブリット ― ウィリアムの親友。 ジョニー・ワトソン ― 同じくウィリアムの親友。 ジ ェ ネ シ ス ―― バクスター家の下働きの黒人。 ジョージ・クルーパー ― ジョニーの従兄、18才。 ボ ー ク 嬢 ―――― この町に滞在している肥ったお嬢さん。 ラニイ・カーステッド(メリー・ランドルフ・カーステッド) ― ジェーンのお友達、9才くらい。 |
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裏 表 紙 解 説 よ り セブンティーン=i17才)は、ティーン・エージャーの夢と希望にあふれたとてもデリケートな年令です。セブンティーン≠ヘ十代の少年少女にとって、一つのあこがれです。17才になると、子供っぽいことなんかとっくに卒業して、自分はもうおとななんだぞと思うようになります。かといって、おとなのやり方がまだしっくり身についているわけではないのです。いわば少年期を脱して青年期に移ろうとする大きな変革期なのです。そして、おとなたちにとっては、まったく取り扱いに手を焼く年令なのです。 この小説『セブンティーン』Seventeen はその一種の危険な年令17才≠フ物語です。主人公ウィリアム・バクスターは、アメリカの田舎の町に住む高校生で、ちょうど17才です。バクスター家は両親健在で、他におしゃまで生意気な妹のいる中流家庭です。この年の夏休みに、ガール・フレンドのメイ・パーチャーの家に、都会からすばらしく美しい女の子が泊りがけで遊びにきました。今まで、女の子なんぞに目もくれないぞと友達に豪語していたウィリアムは、この美しい都会の少女を見たとたんに、心の中に大革命が起こりました。世の中がピンク色のもやにつつまれたみたいだし、今まで仲良しだったパーチャー嬢がすっかり田舎くさく見えてなりません。食いしん坊の妹ジェーンなど、口をきくのもいやな気持ちです。しかし、ウイリアムのこの一大異変をいちはやく見抜いたのは、妹のジェーンです。彼女はまるでスパイのように兄さんの一挙手一投足を観察して、逐一お母さんに報告します……。そのために、ウィリアムのいじらしい努力も水泡に帰し、とんちんかんな失敗の連続です……。 小説『セブンティーン』は、17才という年頃が経験する喜びと悩みを、深い同情と理解をもってじつに生き生きと描き出しています。欧米のティーン・エージャーん゛必ず一度は読む名作といわれる『セブンティーン』が、ここに初めて全訳刊行されました。 |