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表 紙 | 説 明 |
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ジュニアシリーズ 9 |
書 名:ベッシイの高校卒業期 原題:Betsy and Joe 著 者:モード・ラブレイス 訳:大久保康雄 初 版:S31.09.25 備 考:本邦初訳、翻訳権所有 |
高校生活の喜びと悲しみを描いたベスト・セラー 高校生活最後の夏休みを母や妹たちと「ささやく湖」というロマンチックな湖畔の別荘ですごしたベッシイ・レイは、いよいよ9月の新学期を迎えて胸がいっぱいです。最上級生になったベッシイは、急に大人になったような嬉しさと同時に、もう一度1年生に逆戻りしてみたいような気もします。高校の生活がこれで終わりになるのかと思うと妙にさびしくなったり、とても複雑な気持なのです。仲間のテイシイやティブも日増に美しくなって行き、パーティには大人らしい服も着られるようになり、女の子たちの中にはお互いのボーイ・フレンドのことを大人のように話し合うひともいます。クラスのだれもがみんな、この1年をいかに楽しく有意義に送るべきかをそれぞれ真面目に考えているのです。 夏休みも半ばすぎた頃、ベッシイは突然ジョオからレターをもらい、びっくりしたり嬉しかったり奇妙な思いをします。というのはジョオはクラス一の秀才で、毎年エッセイ・コンテストでいつも1番を占め、ベッシイは2番に落ち、何となく競争意識もあって、近づきにくい相手だったからです。新学期が始まると二人はすっかり親しくなりました。文学を語り、人生を論じ、二人で話すことは山ほどあって何時間あっても足りないくらいです。楽しいデイト、いやな試験、フット・ボールの試合、クリスマスのパーティ、そしてやがて楽しい、悲しい卒業式がやってくるのです。 | |
主 要 人 物 ベッシイ ―― レイ家の3人姉妹の次女、主人公。高校生活のすべてを楽しむ、明るい、愛すべき少女。愛称ベティナ。 ジュリア ―― ベッシイの姉。ベルリンでオペラ歌手になるための修行中。 マーガレット ― ベッシイの妹。きちょうめんで、真面目な11才の少女。 テイシイ ─― アイルランド系の美少女。ベッシイの五つの時からの親友。内気でやさしく、歌が上手。 ティブ ─―― ブロンドのきゃしゃな少女。物語のお姫さまのように可愛いい。踊りの名手。ベッシイの親友。 ジョオ ─―― 孤児。新聞社で働きながら学校に通っている。クラス一の秀才。文才あり。ベッシイは誇高い彼に常に魅かれている。 トニイ ─―― ベッシイの前からの友だち。学校ぎらい。歌に才能がある。茶目で陽気な、美しい少年。 ラルフ・マドックス ― 蹴球の花形選手。ギリシャ型の鼻をした美男子。 |
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本書は、アメリカの高校生活を生々とえがいて評判の高いモード・ラブレイス女史のベッシイ・テイシイ・ハイスクール・ストーリーズ≠フ中で一番面白く、ベストセラーになっている高校小説です。 アメリカのテイーン・エイジャーの間に圧倒的な人気を持つモード・ラプレイス女史は、健康な明るい筆致で、高校卒業期を迎えた少年少女のデリケートな心理と生活をじつに生々とこの作品で写し出しています。 |