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表 紙 | 説 明 |
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ジュニアシリーズ 6 |
書 名:高校生ケーティ 原題:What Katy Did at School 著 者:スーザン・クーリッジ 訳:中村能三 初 版:S31.05.30 備 考:本邦初訳 |
愛と友情に結ばれた高校生活の思い出は? 16才になったケーティは田舎の高校の寄宿舎に入りましたが学校はあまり面白いところではありませんでした。先生達もあまり好きにはなれません。厳しいばかりで、チョットでも規則に違反すれば、すぐ罰をくうからです。 しかし修道院のような学校でも、ケーティを中心とした、いたずら盛りの少女達は、恋愛反対の秘密の会を作ったり、団結して先生に反対したりします。ラブレター事件からケーティはとんでもない濡れ衣をきせられます。あれや、これや、思わず笑い出すような数々の事件が起こります。 これは、高校生活のありのままの姿を描いた、ユーモアとウィットに豐んだ青春物語です。 世界中のティーン・エージャーから人気をよんだベスト・セラー。 カー家の6人きょうだいの長女ケーティは、16才になったとき、すぐ下の妹クローヴァと共に、寄宿学校に入学することになります。ケーティたちは生まれてはじめて、生まれ故郷を離れて、船と汽車を乗りついで3日もかかる北の方のナネリ学校へ、父のカー博士に連れられて行きます。生徒たちから修道院≠ンたいだと言われる、しつけのきびしいこの寄宿学校で、おてんばのケーティは一体なにをしでかしたでしょうか? | |
主 要 人 物 ケーティ ―― カー家6人きょうだいの長女。ケーティ物語の主人公。ちゃめで勇敢、背が高く、足の長いかわいい少女。 クローヴァ ― ケーティのすぐ下の妹。 カー博士 ―― ケーティたちの父。しんせつで知られた醫者。ケーティが8才のとき、夫人を失う。 エルシー ―― クローヴァのつぎの妹。 ローズ・レッド ─ ケーティの学校友達。いたずらっ子であるが、心やさしい少女。 リリー ─―─ ケーティたちの母方の親類で、おしゃれで意地悪な少女。 フロレンス先生 ─ 学校の校長。きびしく生徒たちをしつける。 ジェーン先生 ─― 氷のように冷たい心をもった先生で、フロレンス先生の後任として校長になる。 |
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『高校生ケーティ』は、スーザン・クーリッジというペン・ネームで有名なアメリカの作家、セーラ・チョーンシ・ウルジ女史の代表的傑作です。ケーティという茶目で、勇敢で、だだっ子の愉快な少女を主人公にした、3部作の物語は、英米では「ケーティ・ブックス」と呼ばれ、少年少女はもちろんのこと、大人たちにも愛読されています。オルコット女史の『若草物語』とともに、家庭小説の名作中の名作と言っていいでしょう。『高校生ケーティ』は「ケーティ・ブックス」の2番目の物語"What Katy Did at Shool"を全訳したものです。この物語は、「ケーティ・ブックス」のいわば学校の巻≠ニして有名です。 作家のクーリッジ女史は、1835年アメリカのオハイオ州クリーヴランド市で生れました。五湖地方に近いところで、いまは工業のさかんな都会です。ひじょうにめぐまれた環境に育ち、少女時代から詩や童話を書いていましたが、さてしょの本が出たのは36才のときでした。1905年70才で亡くなるまでいくつかの作品を書きましたが、「ケーティ・ブックス」は、クーリッジ女史の最高傑作といえましょう。 |