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表 紙 説 明
秋元書房ジュニアシリーズ 4
初  版

秋元書房ジュニアシリーズ 4
S32.08.20版

秋元書房ジュニアシリーズ 4
S40.06.10版

書 名:
 十七才の夏
原 題:
Seventeenth Summer
著 者:
 モーリーン・デイリ
訳 者:
 中村能三
初 版:
S31.03.30
再版S32.08.20
   S40.06.10
備 考:
 本邦初訳
少女アンジイの過した淡く美しく楽しい高校最後の夏休みは?
 17才になったアンジイは、カレッジ入学を前にして、なごりおしい高校生活最後の夏を、大学生の姉やボーイフレンドたちと楽しく過ごします。両親の許しをえて、ハンサムな少年ジャックとの生れてはじめて経験するたのしいデイト。湖畔のピクニックやダンス・パーティ、映画やドラッグストアでの愉快な集い。二度と味わうことのできない、なつかしい思い出を胸の奥にひめて、すてきでロマンチックなアンジイの夏は去ってゆきます。
 これはあまりにも淡く、あまりにも美しい青春期の愛の物語です。
 この小説は、作者のフレッシュな筆致と才能を認められ「インターカレッジ文学賞」を獲得し、今アメリカのテイン・エイジヤーの間ですばらしい人気をよんでいるベスト・セラーです。この小説を読んだ皆さんは、きっとアンジイのようなすばらしい夏をすごしたいと思われるにちがいありません。セブンティーン(17才)はジュニアの夢とあこがれを象徴する、ロマンチックな年令と云えるでしょう。
訳者のことば―この物語には今までの小説のような、孤児の少女とか、心の清い少女とかいった人物は登場しません。アンジイは高校を卒業したばかりの少女、ジャックもやはり高校を出て家業のパン屋の手伝いをしている少年です。二人は偶然のことから夏のはじめに会い、生れて始めてデイトに行きます。
 コカコーラを飲みに行くとか、ドライヴに出かけるとか。しかし、その背景にはつねに湖をわたって来る、風や、レモンを切ったような月や、くろぐろとした木立が影をおとしている野原があって、二人はこの自然の中で、手をしっかり握りあい、心をときめかせ吐息をつきます。十七才の夏でなければ感じられないものを二人はそこに感じるのです。
    主 要 人 物
アンジイ・モロウ ―― 17才の少女。この物語の主人公で語り手。カレッジ入学を前にして高校生活最後の夏を、いかに楽しくすごそうかと計画している。
マーガレット ―――― アンジイの長姉。背の高いすらっとした美人。ミルウォーキーの青年アートと婚約している。
ローレーン ――――― アンジイの二番目の姉。シカゴの大学生。
キティ ――――――― アンジイの妹。10才。
ジャック・ダルース ― 高校を出て家業のベーカリーを手伝っている、明朗な少年。アンジイのボーイフレンドになる。
スウィード ――――― ちぢれた金髪の少年。ジャックの友人。
ジェーン・レイディ ― ジャックの前のガールフレンド。
トニイ・ベッカー ─― ジャックの友人。不良少年。
マーチン ―――――― ローレーンのボーイフレンド。会社員。
アート ─―― マーガレットと婚約している青年。


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