表 紙 説 明
秋元文庫初恋シリーズ E133
書 名:三等高校生
著 者:赤松光夫
初 版:S57.12.20
備 考:B6判美装本あり  秋元書房ジュニアシリーズ 135
映画化前の元装丁版あり  秋元文庫ファニーシリーズ B4
昭和57年東宝映画化 野村義男第一回主演作品
 団地の隣に越してきたのは美人の姉妹。その日から心ウキウキの純一はあの手この手と交際の糸口を考えたが、人生は必ずしも甘くはなかった。
杉田純一は、高校3年生。天文学や地球物理学にこっていると言うとカッコイイが、となりに越してきた美人の姉妹が気になって勉強も手につかない。その姉妹だが姉の水谷みどりは、文房具店につとめ、妹の梨枝は純一と同じ高校の2年生である。
 ところが、純一の高校のガンマー星人こと数学の菊池重吉先生と、その菊池先生を好きだという国語の山川良子先生が、このラブ・ストーリーにからんできて大騒ぎ。
 さらに純一の悪友、園池信二と高木良夫もこの話にのっかってくるというのだから、まさにハイスクール・スクランブルまっただなかなのだ
       主要人物
杉田純一 ―─―霞ヶ丘高校3年生。霞ヶ丘団地に住んでいる。東大志望。天文学、地球物理学にこっていて哲人ばりであるが、その実は俗っぽい。
水谷みどり ――純一の隣の部屋に越してきた美人。高校を2年ばかり前に卒業して、現在は霞ヶ丘高校の校門前にあるさつき文房具店≠ノ勤めている。
水谷梨枝 ―――みどりの妹。霞ヶ丘高校の2年に転入してくる。丸顔で色黒く、明るい感じだが、頭がよくて成績優秀である。
菊池重吉先生 ―ガンマー星人というあだなの数学の先生。背がひょろたかく、独身で物わかりがいい。風変わりなところがあるが生徒間では人気がある。
山川良子先生 ―29才の国語の先生。菊池先生に好意をいだいていることは、学校内では公然の秘密。
園池信二、高木良夫 ―純一の親友。お人好しだが、頭は弱い方。