表 紙 説 明
秋元文庫ファニーシリーズB16
書 名:涙で顔を洗おう─続マリコ─
著 者:高谷玲子   絵:みつはしちかこ
初 版:S49.04.30
備 考:B6判美装本あり  秋元書房ジュニアシリーズ223
高谷玲子さんのことを詳しく紹介しています。ぜひ読んで下さい。
NHK少年ドラマシリーズについては にのPさんのHP(少年ドラマ伝説) にどうぞ
文庫版に記述 ”この本を今は亡き 高谷玲子さんに捧げます

 「マリコ」でNHKテレビドラマ化(昭和49年1月)された「静かに自習せよ」の続篇。
 相川マリコ、白石委員長、不良の親分花村、三木女史のおなじみの面々に中条みどりが新登場し、愉快な学園物語の中に、なぜかぽつりと涙をさそう美しい小説。
   おもな登場人物
私 ―─本名、相川マリコ。通称坊や、時に金魚。おさっしの通り、チビで頭の働きは子供っぽい。3年C組副委員長。
コショウちゃん―本名中条みどり。転校生。美人で詩人で、頭がよくて、ぴりりとからい。わたしとまったく気が合う。
白石雅也─―秀才でわがクラスの委員長。そのくせさぼり屋である。皮肉屋で意地悪で。何を考えているのか不明。
三木律子――スピーカーの申し子ともいわれるほどの口達者。口喧嘩では男性軍群もたじたじ。そこで女史と呼ばれる。
花村千太郎―不良の親分と自分でも、またクラスの者も思い込んでいるが、あんがい純情。花千といわれる。
フェリシテ―本名生島エミ。私の家のお手伝いさん。お母さんのいないわが家では、なくてはならない存在。
高谷玲子(たかや・れいこ)さんのこと
昭和14(1939)年3月生まれ。東京都立上野高校荒川分校卒業。
処女作「静かに自習せよ」は中学3年から20歳にかけて少しずつ書き上げたもの。その後ガンに冒されて入院、病院生活をしながらも「涙で顔を洗おう」と「悲しからずや」を執筆。いずれも秋元書房刊。昭和40(1965)年2月15日、肺ガンで死去。
尚「涙で顔を洗おう」はこの「静かに自習せよ」の続編である。