表 紙 説 明
秋元文庫ファニーシリーズ B7
書 名:ミステーク時代
著 者:赤松光夫   絵:杉山 卓
初 版:S48.12.15
備 考:B6判美装本あり  秋元書房ジュニアシリーズ 174
 ミス・城山高校の礼子。東大入学の有力候補の武。悪知恵が発達した又八。ハンサムのサンプルみたいな次郎たちの愉快な高校生活
 武と又八は城山高校の3年生で、小学校からの親友である。又八はニキビがふえるにつれ、悪知恵ばかりが以上発達していて始末が悪い。武は東大入学の有力候補である。2年生の礼子はミス・城山高校といわれる美人である。又八はずうずうしくも、自分のラブレターを礼子に渡してくれと武にたのんだが、武もまた、礼子にほのかな想いをよせていた。そんな城山高校に、東京から次郎という秀才づらをした転入生がやってきた。色白でハンサム、小鳥がさえずるような東京弁、なんで礼子たち女生徒がお熱をあげずにいられようか。又八と武には、まったくショックである。
    城山高校の秀才と鈍才たち
宮本 武 ――3年生。雑貨屋の息子でいがぐり頭、あだなはムサシ。東大現役入学の有力候補。
斎藤又八 ――3年生。小学校時代は神童とさわがれたが、中学、高校と進むにつれ、だんだんメッキがはげ、現在は、クラス一、二をあらそう劣等生。しかし、悪知恵には特異な才能を持っている。
佐々木次郎 ―3年生。東京の高校から転校してきた秀才づらの新入生。白せき。ハンサムで腕力も強い。
藤枝礼子 ─―2年生。開業医の娘、さしずめミス城山高校というところ。
遠藤竜海 ――国語の先生。独身、あだ名はタクアン。お寺の息子で東大出身。女生徒からもっとも人気がある。