| 表 紙 | 説 明 |
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ＹＯＵＮＧ・シリーズ Ｅ４４
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書 名：小説 ヒッチコック 著 者：草川 隆 表紙写真：ＩＮＳ通信社 初 版：Ｓ５２．０３．１０ 備 考：巻末にヒッチコック全作品一覧を掲載 |
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あ と が き よ り 映画ファンだったら、ミステリー映画の巨匠、アルフレッド・ヒッチコックの名を知らない人はいないでしょう。また、自分のつくった映画の中で、必ず一個所、出演することも知っているはずです。 この小説は、アルフレッド・ヒッチコックが生まれてから、イギリスで映画監督としての才能を認められるまでの足取りを描いたものです。 しかし、映画の中でしか、自分を語りそうもないヒッチコックの過去の足どりを想像する手がかりになる資料は、ごくわずかです。ヒッチコックの芸術家(アーティスト)というより、職人(アルチザン)としての技巧の冴えに魅力を感じ、彼を主人公にした物語を創作したい気持ちにかられた筆者にとって、そのことは大きな障害でした だが、この障害を乗り越えて、一編の物語をつくるためには、わずかな資料と、彼の作品とに頼るしかありません。したがって、この物語の主人公であるヒッチコックは、こうしたデータによって、筆者が創り出したもう一人のヒッチコックだともいえます。 このフィクションのヒッチコックの中に、筆者自身が投影されていることは、いうまでもありません。 後 略
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