表 紙 説 明
YOUNG・シリーズ E21
書 名:佑介のビバ青春
著 者:佐藤佑介
初 版:S50.08.25
備 考:カバー写真提供 週刊セブンティーン
     その他、映画、雑誌からのカット写真多数
     予告編(1)
ネッ ネッ 聞いてくれる
世にも不思議な物語!!
僕が生れた所は東京の四谷。外国のえらい人が来ると泊る、迎賓館のある所。
その時兄貴4歳。僕と四っつ違いだったわけ。あれから16年たって、僕16歳になったのに(あたりまえだの武彦さん)兄貴とまだ四っつ違いなの。
不思議でしょう? おかしいですね? どうしてでしょうね? なぜでしょうネ? エッ、君のところも四っつ違いのまま? エッ、君のところも二っつ違いのまま? みんなそう? おか……しい……なァ……。
     予告編(2)
僕が芸能界に入って、一番最初の仕事は、TBSの「青葉繁れる」というドラマでした。
みんなのあこがれのまとの僕のお姉さんが、竹下景子さん。
僕はその弟の役。
プロダクションが同じ森田健作さんや、野村真樹さんといっしょでした。
先輩達には、いろいろ教えてもらいました。
それが終るとすぐ、フジテレビの「夏の家族」というドラマに入りました。
浅丘ルリ子さんが、一番上の姉さん。
その下になぜかゾロゾロ兄弟がいたのです。
それもそのはずです。
この家では身なし子をみんな拾ってしまうのです。
僕もその中のひとりでした。
その時 ── 、そう、その時でした。
僕ちゃんのかぼそい体に、芸能界の嵐が吹き荒れたのは ── 。
僕ちゃん、佐藤佑介に、「恋は緑の風の中」の主演の話がきたのです。
     予告編(3)
学校って良いなァ ── 。
だって夏休みがあるもん。
夏休みって良いなァ ── 。
だって夏、休みだもん。

ここで一句。
夏休み  あゝ夏やすみ  夏休み
                         ── 馬小

学校生活 ── 。
僕は今年で10年目だけれど、君は何年目でしょうか。
小学校から計算して、少なくとも9年から16年(留年したりすれば17、8年間)僕達は、学校生活を送るわけだよね。
僕は学歴なんて、どうでも良いと思うんだ。
だって自分でその気になれば、いくらでも勉強はできるんだもの。
そう思わないですか?
でも、勉強って何だろう。
何のために勉強するんだろう
学ぶって何だろう。
何のために学校へ行くんだろう。
分からないことだらけです。まだまだ今の僕には ── 。
君もいっしょに考えて下さい。
そして、教えて下さい ── 。
こんな調子で、僕の芸能界での仕事、学校生活、プライベートタイムなど、書きすすめて行こうと思います。
どんな本になるか、僕にもわかりません。
でも、おもしろおかしく、ちょっぴりためになって、読み終ったあと、何か感じてくれれば、感じてもらえれば、それで良いと思います。
下らないと思う所も、あるかも知れません。
ふーん、なるほど、と思う所もあるかも知れません。
でも、仕事と学校の合間に、いっしょうけんめい書きます。
最後のページまで数時間、つきあって下さい。