表 紙 説 明
YOUNG・シリーズ E1
学校についての章
家庭についての章
性についての章
書 名:ヤング心理学
著 者:前原大輔     
初 版:S49.01.31
備 考:
< ま え が き >より
 私は、現在─中・高校生の間で、流行している体験至上主義に反対である。
 体験するということと、知るということは違うからだ。どんなに体験していても、その真実を知っていなければ何もならない。体験し、そして傷つくことは、ときとして青春にマイナスになる場合が多い。
 多くのそうして傷ついた、全国の中・高校生たちの告白や手紙・日記を集めて、学校を無事に卒業し、豊かな青春への指針となるべく、実践的なアドバイスを私なりにしたつもりである。
 この本の中に出てくる事実は、現在では決してめづらしい事ではない。現実の問題として、子供も親も興味本位でなく、真剣に考えて貰いたいものである。
 自分自身に限って、うちの学校に限って、と言う前にまずこの現実を知っていただきたい。その上で、自信をもってそう言い切れるのなら本当のものなのだろう。
 最後に、生半可な好奇心は両刃の剃刀である。使い方を誤ってはいけないという事を、頭に入れて読んでください。