表 紙 説 明
秋元文庫エスパーゲームブックGB4
書 名:エスパーゲームブックC 超能力者暗殺せよ!
原 作:若桜木 虔
企 画:桂木 亮
さし絵:中野朋彦
初 版:S61.05.31
備 考:
   は じ め に
 この本の主人公は、読者である君自身だ。そして、ストーリーを作っていくのも、君自身だ。文章を読んでの君の判断で、周囲の色彩に応じて様々に変化するカメレオンの肌のように、幾通りにもストーリー構成が変わっていくのだ。
おおまかなストーリーは……
 主人公の君は、内閣情報室の異星侵略対策部に所属するエスパー・エージェントである。
 内閣情報室の異星侵略対策部は、名前の通り、地球を侵略しようとしている異星人、つまりサタン人と闘うことを使命としている組織である。所属する隊員たちは超能力者で、君は読心能力を持っている。超能力者とはいえ、一人一人の能力を結集させなければ、人間の想像をはるかに超えた科学力をもつサタン人には太刀打ちできない。異星侵略対策部は常に新しいエスパー・エージェントを発掘し、その訓練を怠らなかった。ところが、サタン人にとっては、思うように地球侵略を達成できず、異星侵略対策部は非常に邪魔な存在となっていた。
 さてある日、異星侵略対策部は、所属エージェントの活動によって、極めて重大なサタン人の侵略情報を入手した。それは地球上空に識別不可能な浮遊要塞が設置され付近を通る飛行機を取り込み、乗員のアンドロイドを作って工作員として地上に送り込んでいるというものである。
 そしてそれは、現職の日本国首相が複製アンドロイドであることが疑われた。事実であるならば、病死と見せかけて暗殺しなければならない。もし、この作戦の情報が漏れたり失敗したりしたら、国家反逆罪となり、内閣情報室そのものの存続をも危ぶまれることになる。