表 紙 | 説 明 |
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秋元文庫ファニーシリーズB64 |
書 名:男生徒募集 著 者:赤松光夫 絵:高井吉一 初 版:S51.11.30 備 考: |
朝日ガ丘高校は、全校600名のうち550名までが女子である。試験地獄といわれる昨今でも、この女生徒ばかりの高校を第一志望にする男子生徒はあまりいない。 今年の男子新入生の変わり種といえば、石井権太クンと加藤千秋クンと吉川淳之介クンである。権太クンは中学時代からずばぬけて頭がお弱い。彼は、この高校でもビリという記録をたもつに違いない。千秋クンの場合は、容貌に自信過剰な彼は、この女子ばかりの高校に進学すれば、さぞモテるであろうと期待して入ってきた。しかし、そうは問屋がおろさないものである。淳之介クンは県下でも有数の秀才である。しかし、なぜ彼がこの高校を選んだかは誰も知らない。その秘密もさることながら、この3人が、いかに女生徒たちにいじめぬかれるか、まことに手に汗にぎる事件の連続である。 | |
朝 日 ガ 丘 高 校 の メ ン バ ー 吉川淳之介 ── 1年生。この高校は全校600名のうち550名が女生徒。あまり成績のよい男生徒はいない。しかし、淳之介は秀才高校へゆくより、このような高校の方が自分をのばすのに都合がよいだろうと考えて入学してきた。彼は秀才中の秀才である。 加藤千秋 ─── 1年生。容貌怪異のくせに、自分はハンサムだと思いこんでいる。女生徒ばかりの高校にいけば、さぞモテるだろうと期待して入学してきた見当はずれの男。 石井権太 ─── 中学時代より飛びぬけて頭がお弱い。この高校以外に合格できる学校がないので入ってきた。 加茂なみ子 ── 女生徒のボスで委員長。頭も良いし統率力もある。 須永よし ─── 風紀委員。太っていて、腕力ナンバーワン。 片見章一郎先生 ─ 国語の先生で小説も書いている。あだ名はモグラ。 霧島美穂先生 ── 淳之介たちの担任。独身で美人である。 ☆ 桜木 ゆ き ── 県立第一高校1年生。この高校は県下一の秀才校である。美人でハキハキしている。 |