表 紙 | 説 明 |
---|---|
秋元文庫ファニーシリーズB43 |
書 名:クラス委員と転校生 著 者:若山三郎 絵:白吉辰三 初 版:S50.08.05 備 考: |
羽森幸子と笠島ユリ子は親友である。まる顔で優等生の幸子、細面の美少女ながら勉強ぎらいのユリ子といった具合だが、恵まれた家庭に育ったところは似ている。 ある日、ユリ子と幸子はクラスメートの安田裕一からハイキングに誘われた。安田は東京からの転校生だったが、どういうわけかクラスになじもうとしなかった。安田に好意を持っていたユリ子は一も二もなく賛成したのだが、幸子は、横柄な誘いが腹に据えかねてクラス委員の鯖石宗太を同行することを提案した。 実は、幸子は鯖石に淡い恋心を抱いていたのだが、まだまだ言い出せなかった。鯖石は幸子の気持ちは知ってか知らずか同行を承諾した。彼は彼なりにクラス委員として安田をクラスになじませようと腐心していたのだ。 かくして、奇妙なハイキング行は始まった……。 | |
登 場 人 物 鯖石宗太 …… 母子家庭だが、アルバイトと勉強を両立させている秀才。ガッチリした体格で、クラス委員。 羽森幸子 …… まる顔で優等生の女の子。市一番の洋品店の長女で、宗太にひそかな思いをよせている。 笠島ユリ子 … 幸子の親友で、学校脇にある大きな外科病院の一人娘。細面の美女だが、勉強ぎらいで通っている。 安田裕一 …… 東京から転校してきた目鼻立ちの整った美男子。何の原因からか学校になじまず、クラスの者にも反発して友達も一人もいない。 番神健吉 …… クラス一のひょうきん者。家がホテルを経営しているため、大学進学より、家業をつぐ事に専念している。 |