表 紙 説 明
秋元文庫ファニーシリーズ B3
書 名:よく遊びよく遊べ
著 者:幻 余次郎   絵:赤坂三好
初 版:S48.08.15
備 考:B6判美装本あり  秋元書房ジュニアシリーズ 251(未収集)
 学校は遊ぶところとカンちがいした生徒の恋とイタズラの物語
 たいがいどこの学校にも、授業中はなりをひそめてユメのなか踏まれたOnaraのように頼りないけど、放課後となるや、その瞬間からバッチリとハッスルする連中がいる。
 名づけて放課後族である。この小説にご登場願った男生徒のメンメンもそういう放課後族なのだが、どういうかげんか、いたずらの才能だけ異常発達しているため、クラスの女生徒や担任の先生こそ、とんだメイワクをこうむっている。
 人の恋には、チョッカイをだすし、ミミズ入りの茶碗むしを先生に食べさせようとしたり、トイレの男子用と女子用の札を入れかへたり、水洗便所に金魚を入れたり、イヤハヤ、一日として平穏無事の日がないありさまだ。
 余談だが、この小説を書こうとしているワタシも放課後族であった。普通、中学→高校→大学を卒業するには10年あればいいのだけど、ワタシは放課後のミリョクにとりつかれて14年かけたのでアル。だから、ワタシは放課後に関してはチ〜とばかりケンイである。
 さて、これからユメとスリルとロマンスの放課後へ君たちといっしょに深く静かに潜航してみようと思う。
 乞うご期待!  ジャジャジャジャーン
    おもな登場人物
青島 啓 ――文旺中学3年。いたずらの、いたずらによる、いたずらのために、この世に生れてきた人間のサンプルみたいな生徒。学校の平和のためには、いないほうがいいと思われている。
熊沢伍郎 ――酋長というアダ名で青島のボデーガード役をしている。頭がおヨワイ。
宮田正司 ――3年1組のクラス委員。高倉かな子に恋こがれている。
高倉かな子 ―学校一の美人で、ミス文旺中学。
中田あい子 ―重量級で、横にスマート。
白石浪子 ――不良少女。高倉かな子、中田あい子と3人で生意気な青島をとっちめようと一考するが・・・。