表 紙 | 説 明 | ||
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秋元文庫加藤諦三文庫 A7![]()
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書 名:青春の怒濤 著 者:加藤諦三 カバー画:黛 旭 初 版:S52.11.05 備 考:小説と青春論が同じ本のなかにはいっている新しい形式 | ||
まえがき≠謔 現代人は他人の目の色をうかがいながら生活している。他人が自分をどうみるかということですべてが決まる。何をやろうとするにも、まずそれをやったら他人がどう思うかということを考える。 いい学校にはいるのも他人のためでしかない。親に喜んでもらうため、友人に尊敬されるため、先生にほめられるため……何もかもが他人の目のためである。なぜそうなってしまったのか。 他人が自分をどう見るか、それだけになってしまったら、人生は何と貧しいことだろう。私はこの小説のなかで、そんなことを拒否して生きる主人公を書いたつもりだ。 又、随筆の個所でも、表現の形式はちがうが、いいたいことは同じである。
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