表 紙 説 明
秋元文庫加藤諦三文庫 A5
青春論 編
青春期の恋愛と友情
生きがいがほしければ
もらう立場から与える立場へ
若者達との対話から
小 説 編
「それ行け! 万次」
書 名:我が青春に    
著 者:加藤諦三     
初 版:S49.01.31
備 考:小説と青春論が同じ本のなかにはいっている新しい形式
   まえがき≠謔
 現代人の「生」をささえているものの原理はなんだろうか。
 僕はそれは「欲」だと思う。だが、真に人生をささえるものは、「情熱」であって、けっして「欲」ではない。
 現実の利害得失を無視したこの純粋な情熱によってこそ、人は真に幸福を勝ちとることができるのだと思う。
僕は、小説のなかでは主人公万次のワンゲル(ワンダー・フォーゲル:山登り)と、佐奈江のひたむきな恋愛を通して、現代人が忘れかけている、あるいは軽蔑している、我欲を捨てた、青春の情熱を描いてみたかった。
 又、随筆の個所でも、いいたいことは同じで、表現の形式がちがうだけである。
加 藤 諦 三